繰り返し観たい…『クラウド アトラス』
2013年 04月 08日「アトリックス」は2と3を全然理解出来なかったので、今回も難しすぎて楽しめないのではないだろうか…とドキドキしながらでしたが、これがかなり面白かったです。(「ムーンライズ・キングダム」に「アンナ・カレーニナ」と今年は劇場に観に行った映画の当たり率高い!)
内容は、一言で言うとカルマ(前世の善悪の行いによって、現世の生きる環境の質に大きな影響があるということ←あるページから拝借)の話です。
生まれ変わりとか、前世、来世という概念を信じる人にとっては、すごく興味深くて、何度か繰り返して観てみたくなるような話ではないかと思いました。
主演は、トム・ハンクスと、ハル・ベリー以外に、ジム・ブロードベント(ハリポタのスラグホーン先生!)、ヒュー・グラント(ラブコメ以外で観たの私は初めて!)、
スーザン・サランドン(ウォシャウスキー作品の「スピード・レーサー」に出てたね!)、ジム・スタージェス(「アクロス・ザ・ユニバース」の人か!)、ペ・ドゥナ(「空気人形」の人だ!)、ベン・ウィショー(キモかっこいい「パフューム」のあいつ!)、ヒューゴ・ウィービング(エージェント・スミスがまだいたか!)
などなど、蒼々たるメンバーが出ていました。
誰が出ているかほとんど知らずに観に行ったので、観ながら驚きの連続でした。だって、ここに書いた人は、少なくても1人3役、多くは6役を演じているから、新しい登場人物が出てくるたびに「アッ」となって、でもエンドロールの時に「あの役があの人!?」「こんな所に…!?」と見逃していたところもあって、そういう部分も面白かった要因の1つです。
今、曖昧な記憶を思い出させるため、公式HPを初めてみてみたら、長い予告も観られたし、作りも素敵なので貼付けておきます。ぜひ観て欲しいです!
http://wwws.warnerbros.co.jp/cloudatlas/index.html
今予告観ただけでちょっと涙目になってしまいました。はまる人ははまる映画です。
ネタバレは言いたくないので言わないけど、私はトム・ハンクスの現在、過去、未来を観ていて感動しました。他にも感動ポイントは沢山あるけど、彼が一番人間らしい人間に描かれていたように感じます。
もともとSF好き、カルマとか信じる人ははまるとは思うけど、この映画は、そういうことにそこまで興味が無い人でも十分楽しめる作りになっています。分かりやすさも考えて作られている所がまた素晴らしいと思います。
映画館で近くに座っていたおじさんが、終わってから隣りの奥さんに「難解かと思ってたら、そんなこと無かったよね!!!」と興奮気味に話していたくらい、意外と普通に楽しめるんです。
もちろん「TAXI」とか何にも考えないでいい映画とは比べちゃダメですが、各時代のエピソードにそれぞれ事件が起きたり、テンポもいいので長かったけど飽きませんでした。そこも好感が上がりました。
“テーマが壮大”って言ってしまうと、自分の普段の生活とか生き方とはかけ離れた話って思われてしまいそうですが、本当に言いたいことは実は身近で誰にでも置き換えられる話なのではないかと思います。
普遍的なテーマをアートとして、エンターテイメントといて伝えてくれる所が、ファンタジーやSF映画の素晴らしいところだと、この映画は再認識させてくれました。
…もう一回観たい!
気になる方は劇場で!
そうだ、キャッチコピーは「すべてはつながっている」です、これはteam ACIDMANの人にもお勧めです!ぜひ。