アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

ショーン・エリスの新作「ブロークン」

この映画もずっと観たいと思いながらぎりぎり先週観てきました。
やっぱりホラー映画は美しくあってほしいという気持ちが強まりました。最初からかなり期待していた映像が期待以上に良くて私の中では大ヒットでした。ストーリーも面白くてずっと緊張が途切れませんでした。

『ロンドンに暮らすX線技師のジーナは、家族や恋人と父親の誕生日を祝っていたが、部屋に掛けてあった大鏡が突然落ちて粉々に割れる。そこにいた全員は笑いながら「鏡が割れると7年間不幸が続く」という迷信の話をするが、不幸はそれ以上のものだった。ジーナは自分と瓜二つの女とすれ違い、後をつけると自分とそっくりの部屋に住んでいることを知る。その同様から交通事故を起こしたジーナは記憶の一部をなくし、恋人のことも同じ顔をした別人のように感じ始める。』

ショーン・エリス監督は前作「フローズン・タイム」の時も“動きが止まった美しい世界”の映像は素晴らしくて感動したけど、それよりもストーリーとか主人公のキャラクターが大好きだったので「ファッションフォトグラファーが凝った映像の映画を撮ったよ」みたいに言われているのは「それだけじゃないのに!」ってずっと思っていました。でも今回の「ブロークン」は話はホラーサスペンスだけど、ショーン・エリス監督が感じている“美”っていうものに、より共感できる映像でした。とにかく映像が素晴らしいです。レントゲン写真とか、カーテンとか、ステンドグラスの扉とか、いろいろな場所での光が美しい!逆光で影になっている人のシルエットも美しい!
ホラー映画にありがちな雨も、車の窓に水滴が残っていて光をうけてキラキラしていたり、怖さのための要素であってもちゃんと“美”を意識しているのが伝わってきます。監督は普段から日常のあらゆるものに“美”を感じて生きているのかな?と思ったら熱い気持ちになりました。素敵な人です。「フローズン・タイム」のベンが、床に落ちた豆に“美”を感じていたように…。
それに今回はほとんどがモノトーンだったり寒色系が目立つ中に、赤が差し色のように使われている所も印象的でした。後からプログラムを読んで「赤色は不吉なものの象徴で使用した」と知って、それには気がつかなかったので、今度はそこを意識しながら見るともっと面白いのではないかと思いました。

ストーリーは、この手の話が好きな人は楽しめると思いますが、好き嫌いはあると思います。最後にオチらしきものはあるし、私にとってはまさかの展開で面白い!!って思ったけど、疑問がすっきり解けるわけではないし、矛盾点を突っ込みだしたらキリがないのはたしかです。でも現実味はなくても、登場人物のキャラクター設定とか会話は自然なので、どこかリアルだったりします。だから安っぽさはなくて完成度は高いと感じました。そこは「フローズン・タイム」と共通している所です。

そういえば、久々に日曜洋画劇場を観たら「ゴーストシップ」とかいうホラー映画をやっていました。途中からだったので、話が分からないところもあったけど、呪われた船の話で、その船から帰ろうとすると霊たちが邪魔をして死んでしまうというような話でした。「ブロークン」とは同じホラーと言ってもタイプは全然違って、映像は特に凝ってる感じはしないし、登場人物たちの会話とか、話の流れもとにかくザックリ。でも美術は結構お金を掛けてるし、結局続きが気になって最後まで観てしまいました。最後は「なるほどねー」という結末でザックリなりに満足。意外と好きでした。「ゴーストシップ」は霊がたくさん出てくるし、人がたくさん死ぬけど意外と怖くなくて、断然「ブロークン」の方が怖いです。ショーン・エリス監督はこれからも注目していきます。

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by pop-cult | 2008-12-07 23:57 | ホラー映画