アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

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レイ・ブラッドベリの何かが道をやってくる…

サーカスとかカーニバルとか、道化師というものが昔から気になる存在です。
ドイツの元祖グロテスク映画(ほんとか?)『ブリキの太鼓』に出てくるサーカス団も、すごく奇妙で近づいただけで呪いにかかりそうだし、『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』にも不気味な道化師たちが登場するシーンがあります。「ダレン・シャン」という児童書なんて「シルク・ド・フリーク」という奇形の人たちを見せ物にしている闇のサーカス団の話(実在したらひどすぎる話)だし、サーカスとか道化師って、夢があってキラキラしていそうでも、同時にどこかネガティブな匂いがするものとして、映画や物語に登場することが多く感じます。そこが惹かれる理由なんです。

去年、いつもよく行くツタやのSFコーナーで見つけたVHS「レイ・ブラッドベリの何かが道をやってくる」は、まさに悪のカーニバルの話です。これが結構古いし流行ってもいないわりに、意外と完成度が高くて面白かったので、ずっと残っています。

「ある秋の夜、町に季節外れのカーニバルがやって来たのを二人の少年が目撃する。不思議に思った二人は夜中にこっそりとカーニバルに忍び込む。すると町の大人たちがフラフラとやって来ては、魔法のメリーゴーランドに乗って若返ろうとしていることを知る。少年たちは、父親と、カーニバルの秘密を知る謎の避雷針売りとともに、魔術師であるカーニバルの団長に立ち向かっていく。」というような話。
この逆回転メリーゴーランド以外にも登場するアトラクションは、大人たちの欲望を満たすようなものに見えて裏があるというような、どこか「笑うセールスマン」的な話です。ちなみにレイ・ブラットベリというのはこの映画の原作者(ファンタジー作家)で、有名な人らしいですが、にわかファンタジーファンの私はぜんぜん知りませんでした。原作はもっと面白そうです。

これは80年代のディズニー映画ですが、同じくその頃のディズニー映画で『リターン・トゥ・オズ』という私が大好きな映画があります(前にこのブログにも書きました)これは、ドロシーが再びオズに帰るという『オズの魔法使い』のその後の話で、意外とおどろおどろしいファンタジーなのですが、『何かが道をやってくる』も怖さは同じようなもので、今のディズニー映画とは方向性がかなり違っています。笑えて感動できるファンタジーより、ずっと気が抜けなくて見終わってもいい意味で引きずるようなファンタジーが好きなのですが、そっち路線はもうディズニーは作る気ないのかな…。(あまり関係ないけど、ディズニーランドとかのCMがどんどんセンス悪くなってきていることも気になっています)

斬新な話ではないけど、最初から緊張感があって引き込まれるし、なんと言っても団長のミスター・ダークがかっこいいのも魅力です。かっこいいっていうのはビジュアル的にっていうより、雰囲気が本物って感じたので。笑顔がない、目の奥が冷たい不気味な大人を見事に演じきっています、ジョナサン・プライス!←「未来世紀ブラジル」の主役の人ですが、ほんとに同一人物なのか疑わしいくらい全く違ったキャラクターです。最近だとパイレーツ・オブ・カリビアンでキーラのお父さん役もしています!ファンタジー映画は子供の演技力とか、見た目の雰囲気もかなり重要だけど、脇を固めている大人がいい味出していると全体に深みが増して良いものになると思うんです。ま、ミスター・ダークは脇というよりほぼ主役ですが。

ただ一カ所だけ辛すぎるシーンがあって、毛むくじゃらの蜘蛛が大量発生するところ。あれは私が変な体勢で寝てしまった時に見る悪夢のようでした。蜘蛛ってどうしてあんなに気持ち悪い動きをするのだろうか、あれ以外はおすすめです!


先月「コルテオ」の特番をちらっと見ました。コルテオの全体のテーマは「道化師が死ぬ前日に見た夢」らしいですね。それを聞いただけで興味が4割増になりました。死とか欲とか「不」と言えることがテーマでありながら、キラキラした希望も忘れないエンターテイメントがやっぱり好きです。闇と光は同時に存在するってことですかね!!意外とでかい話で締めてみました。

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by pop-cult | 2009-03-15 00:19 | 70s・80sファンタジー