アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

エイドリアンとリンコさん共演「ブラザーズ・ブルーム」

エイドリアン・ブロディと菊地凛子が共演のコメディ映画ということで、日本ではいつ公開されるのか楽しみにしていたら、結局公開はされずDVDになっていたので借りてきました。

『孤児のブルーム兄弟(兄マーク・ラファロ、弟エイドリアン・ブロディ)は、親の愛情も贅沢も知らずに育ったため、同級生のお金持ちの子供に嫉妬していた。ある日そんなお金持ちの子供たちを騙してお金を儲けようと、兄は弟が主演の「詐欺物語」を作成する。弟は見事に兄が作った「役」になりきって作戦は成功。その日以来二人は詐欺のプロとなった。今は無口な日本人の女性詐欺師(菊地凛子)と組んで活動しているのだが、弟はいいかげん兄が作った「役」になって女性を騙すことにうんざりしていた。そんな中、彼はターゲットの未亡人(レイチェル・ワイズ)を好きになってしまい、トラブルに巻き込まれる。』

私としては出演者がすごく面白いと思いました。エイドリアン・ブロディは元々大好きなので彼を目当てで見たけど、マーク・ラファロもかなりいい味出ていました。イケメンではないんだけど、妙に落ち着いた口調が不思議とかっこ良く見えてくる不思議な俳優だと思います。レイチェル・ワイズの天然役も似合っていてかわいかったです。あと菊地凛子。正直どうなんだろう…と疑いながら見ていたけど、喋らないかわりに表情が豊かなところが好きでした。ただセリフはたったの一言というのはいくらなんでも喋らなすぎ…。ただでさえアメリカ映画に急に日本人が出てくると安っぽく見えることが多いし、それに女性詐欺師っていう現実味のない役柄だから、もう少し普通っぽさが欲しかったです。普通にしてても十分普通に見えない雰囲気だから…。

菊地凛子のキャラクター同様に、この映画は全体的に普通っぽさがなさ過ぎたように思いました。詐欺の兄弟のコメディ映画が普通でも困るんだけど、ちょっと中途半端に感じる所が多かったです。例えば「ダージリン急行」だったら(同じエイドリアン主演&兄弟モノってことで、つい比べてしまった)、兄弟の会話は部分的にすごくリアルで、でもやってることは、電車で大騒ぎしていい大人が追い出されたりあり得ないこと続きだったり…。「ブラザーズ・ブルーム」はまじめな会話ほどリアリティがなくて、でも詐欺計画の内容は、ぶっ飛んでる計画というより意外と保守的。そこがちょっと物足りなかったです。

もしかしたら中途半端と感じたのは「笑いのセンス」の問題かもしれません。私は「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督の笑いのセンスはツボなので、ちょっとした部分で大爆笑でした。でも「ブラザーズ・ブルーム」を観ながら思ったのは、『この監督(…というか脚本の人か)ともし私が友達だったら会話が弾まなそう』ということでした。エイドリアン・ブロディがレイチェル・ワイズの車にわざとぶつかっていくのを見ていたマーク・ラファロと菊地凛子が、遠くから「6.5」とか「7.8」とか点数をつけているシーンとか、きっと笑わせたいのであろう場所が面白くなくてイラッときました。詐欺師のボスキャラみたいなおじさんが眼帯しているところとか、菊地凛子がバービー人形を爆破させて楽しんでいるところとか、登場する小物のセンスも王道すぎてがっかりでした。

でもそこまで辛口で批判しておきながらも最後までちゃんと観たら、ラストのオチとか好きでした。美術も衣装もシンプルで好感がもてるし、映像とか光も綺麗で期待してなかったところで楽しめました。やさしい映画でした。あと、外国版のポスターはかなりツボなので載せます。とにかくエイドリアン・ブロディには「ベルト・ツイードジャケット賞」(「ベスト・ジーニスト賞」みたいなノリで)をあげたいです。

作品の雰囲気を人柄で例えるなら、ウェス・アンダーソン監督が「面白いしいい人」だとしたら、この映画の監督(ライアン・ジョンソン)は「面白くないけどいい人」といったかんじでした。知らないくせに言いたい放題でした。

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by pop-cult | 2010-02-18 10:02 | 外国の映画