アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

ジム・ヘンソンのストーリーテラー vol.2

ロックの学園と、シャーロック・ホームズを挟みましたが、ストーリー・テラー vol.2(第6話から9話)です。


第6話『本当の花嫁』
意地悪なトロールに育てられている少女が、困難に遭うと不思議な白いライオンに助けられるお話。

とにかく若いボロミア(ロード・オブ・ザ・リング1で死んでしまう旅の仲間)が運命の王子様みたいな役で登場するのが驚きです。トロールのクリーチャーが私としてはオモシロ顔すぎる気がして、ちょっと残念ですが、先が読めない不思議な展開で面白いです。

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第7話『三羽のカラス』
魔女によって3人の弟をカラスに変えられてしまった少女が、呪いを解くために3年3ヶ月と3日間、口を閉ざし続けるお話。

9つの中で一番印象に残っていたお話です。「兵士と死神」も怖いけど、ここに出てくる魔女の性格の悪さと言ったら…。せっかく生ませた赤ちゃんを魔女が連れ去ってしまい、でも何も言えない悲しさと悔しさを堪えきれなくなった少女(すごく綺麗)が、夜中に深い穴を掘って叫ぶシーンが衝撃的でした。そしてネタばれだけど、最後に弟たちは呪いが解けて無事に人間に戻るかと思いきや、少女が少しだけ早く口を開いてしまったために、一人だけ腕がカラスのままになってしまったというところが、最後まで怖すぎて民話というよりホラーだと感じました。


第8話『運命の指輪』
「亡くなった妻の指輪がぴったりの者と結婚する」と決めていた王様。そしてその指輪がぴったりだったため、実の父親と結婚をしなければならなくなったお姫様の話。

シンデレラと千匹皮を混ぜたような話でした。そもそもストーリー・テラーのどのお話も、なんとなく知っているグリム童話やヨーロッパの民話を混ぜて作っているようなものがほとんどですが。お姫様は実父との結婚から逃げるために「月のドレス」「星のドレス」「太陽のドレス」を作らせて、自分は友達の小動物たちに協力してもらって、落ち葉やら泥やらおがくずやらを身にまとって“雑巾娘”となって逃げるのです。そこまでやるかと言いたくなるほど汚い姿になって、愛する王子にどんどん話しかける彼女は強いです。貴族への批判も込められているような作品で考えさせられます。「人は見た目じゃない」って言っているようで「結局見た目?」という矛盾も感じる、童話にありがちな疑問です。


第9話『心のない巨人』
心の代わりに蜂の巣を胸に入れた残酷非道な巨人と、幼くて純粋な心を持った王子のお話。

巨人を牢から逃がしてあげたのに、すぐ裏切られた可哀想な王子。逃げた巨人を追ったまま行方不明のお兄さんたちを探しに旅に出た王子が出会う動物たちのクリーチャーがかわいいです。5話の「兵士と死神」とこれは監督がジム・ヘンソンで、共通しているのがオチが切ないところ。人間の愚かさに悲しくなる話です。

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やっぱりすべての話をこうして振り返ると、「民話・童話」を元にしていると言いつつ、結構暗い話が多いです。と、いうより、民話が暗いものが多いのかもしれないですが。いずれにしろ子供にはウケなそうです。でもそんな暗い作品をちょっと明るくしてくれているのが、ストーリー・テラーの飼い犬の存在です。
ジョン・ハートの話に絶妙な突っ込みを入れるこの犬。今見るとすぐぬいぐるみって分かるのですが、小さい頃は「すごい、超リアルだ」と思った記憶があります。確かに表情豊かで「しゃべる犬」としてはある意味リアルで、この犬の存在によって鬱々とした話にもポップさが加わっている気がします。

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しばらく経ったら多分また観たくなってしまうので、いいかげんDVDを購入しようと思います。おすすめなので気になってくれた方がいたらぜひ…。
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by pop-cult | 2010-04-05 22:43 | 70s・80sファンタジー