アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

アリス・イン・ワンダーランド☆3D

この映画は最初から「話には期待しないで、美術に期待しよう」と思って観てきましたが、それでもあそこまでキャラクター達と美術が個性的で魅力的だから、ちょっとは期待してしまって… 賛否両論らしいですが、私は観終わって「話ってこんなに面白くなくて大丈夫なんだっけ?」と思ってしまいました…。

ティム・バートン版アリスは「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」を混ぜた“その後”の話です。ワンダーランドのみんなは「赤の女王に支配されたこの世界を救うアリス」を待っているのです。19歳のアリスは、いつもワンダーランドの悪夢に悩まされ寝不足。周りからはちょっと変人扱い。そしてまたウサギを追いかけて穴に落ちて、ワンダーランドに着くも、かたくなに夢だと思い込むアリス。途中から「そろそろ現実だと認めてもいいんじゃない?」と心の中で突っ込みました。

私は「オズの魔法使い」も「オズ」(80年代のディズニー映画。「オズの魔法使い」のその後の話)も大好きなのですが、アリスもオズも「“その後”の話という設定の映画だけど全然違った方向性の映画」という点では、共通しているところです。ドロシーも変人扱いされていたし、「ドロシーが帰ってからノウム王の支配下となったオズの国を救うために、再びドロシーが帰ってくる」そこも一緒。大筋は同じなのに「アリス〜」がここまで面白くないと思わせる原因は何なのか、私は勝手に考えました。

とにかくクライマックスシーンが面白くないです。最後にアリスが倒さなければいけない怪物ジャバウォッキーなんて、ロード・オブ・ザ・リングのナズグルが乗ってるアイツとそっくりで、急に違う映画の雰囲気で、出て来たときにがっかりしました。オレンジの髪をしたマッドハッターに、顔のパーツがやけによった双子のディーとダム、おっさんの顔をしたバラ、頭がデカすぎる赤の女王と、散々面白い風貌に生まれ変わったキャラクターを登場させておいて、最後にアレって。どうしてあの怪物だけ面白おかしく改造しなかったのか不思議でしょうがないです。
それに戦い方も“剣”だし、なぜ急に「ハリウッド映画お決まりパターン」にしなければいかなかったのでしょうか。ジョニーがあそこまで気持ち悪い時点で、観客としては期待することが“今までと違う”という面白さに頭をシフトさせていると思うのですが(少なくとも私は)「最後は一応みんな怖がりそうな怪物にしておくか〜」みたいなゆるさが、映画好きとしては怒り心頭でした。
いっそのこと怪物だってカラフルにしちゃうとか、服を着せちゃうとか、戦い方も剣なんてやめて、体が小さくなる「Drink Me」みたいな液体を飲ませて踏みつぶすだってかまいません。怖くなくていいから、面白い驚きが欲しかったです。

最後にジョニーが変な踊りをおどるという、小さな驚きはあったけど、そんな中途半端な驚きなんて求めていないです。やるなら北野武の「座頭市」くらい派手にやってください。

音楽だって妙にハリウッド感たっぷりで、もっと面白い音楽の方が映像と合いそうなのに、せっかく他にはない世界観の映画のはずなのに急に保守的というか、ハリウッド映画というカラを破れないもどかしさをいろんな面で感じました。そのわりにハリウッドお決まりの「美男美女」はいない、登場人物全員キモイという、そこだけは型破りでした。

分析しはじめたら、ついつい熱くなってしまいましたが、この映画の楽しみ方は3D映像と美術と衣装といったところです。アリスが体のサイズが変わるたびに衣装も変化して面白いし、赤の女王や、彼女に仕えるキャラクター達の衣装も色が揃っていて、お城の雰囲気とも合わせていて素敵です。
白の女王も綺麗なのに奇人で、メイクも衣装も、お城も、綺麗で不気味という不思議なバランスが魅力的でした。あとは双子の動きがモニョモニョにていたのが好きでした。

まだ見ていない人がこのブログを読んだら「相当つまらないんだろうな」と思うと思いますが、そのくらいの気持ちで見れば十分楽しめる映画です。「オズ」っぽいとか、「LOTR」っぽいとか、「ライラの冒険」っぽいとか、いちいち考えずに見るのが楽しむコツだと思いました。

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by pop-cult | 2010-05-27 23:37 | ファンタジー映画