アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

「クラバート」闇の魔法学校で習う黒魔術…

「クラバート 闇の魔法学校」というドイツのファンタジー映画を観ました。日本では劇場未公開でDVDを見つけて「マイナーなファンタジー映画ってピンキリなのよね…」なんて思いながら、ファンタジー好きとしてはつい賭けにでたくなるんです。今回のように、つまらなそうな雰囲気に見えて面白い映画に出会えるときがあるから!

『物乞いをしながら生きていた少年クラバートは、どこからともなく自分に語りかけてくる声によって導かれ、ある水車小屋にたどり着く。そこには不気味な雰囲気の大男が待っていた。声の主はその男で、クラバートはそこに暮らす11人の少年達と一緒に住み込みで暮らすことになる。ところがある新月の真夜中に馬車がやってくる。その馬車に積まれていたのは沢山の人骨だった。』

魔法学校=ハリポタのホグワーツなので、もっと面白要素がある話かと思っていたら学校はもう崩れかけの小屋だし、最初のうちは住み込みの仕事でこき使われる不幸な少年…というか男たちの話なので「ファンタジーじゃないし、そもそも魔法学校はどこ…?」なんて思いながら見ていました、突っ込みながらも先が見えない展開と、笑いなしの暗い空気と、リアルな美術に引込まれていきました。

そして人骨がどんどん小屋に運び込まれ、だんだんと物語が不気味な方向に向かってきて、ついに謎が解けました。小屋の主の大男から少年達はみな、黒魔術を習うことになるのです。それで闇の魔法学校だったのかと。そこでは少年達は大男のことを恐れながらも逃げることは出来ず、ある1人の死をきっかけにクラバートは大男の秘密を知るのです。

原作が童話らしいので、ちょっとグリム童話とかにつながるものを感じました。クラバートがお母さんの形見で持っていた十字架を大男が捨てさせたり、復活祭の日になると大男が少年達に「無惨な死を遂げた人々の土地に行き、明け方に戻ってこい(?)」という謎の暗号のような指令を出したり、なんだかカルト集団というか変な宗教的なその感じが面白くて、そこにちょっとずつ童話要素が混ざってくるという不思議な映画です。すごいクオリティ高いクリーチャーとか出てこないので地味目な「ランズ・ラビリンス」といったところでしょうか。
あと私のツボだったのは死神の存在です。この映画にも出てくるのですが、死神の存在って「絶対いない」とは言い切れない気がして。死神を恐れるから、人はどこかで犯罪を犯しては行けないとか、真っ当に生きなきゃいけないって思ってる気がするんです。…少なくとも私は犯罪までいかなくとも、考えがずるい、汚い方向にいきそうになったときには「これじゃいけない、死神がきて地獄に連れて行かれてしまう」とか頭をよぎるときがあって…。どこか人間への戒めの概念…?っていう気がして、上手く言えないけど、そう考えると怖いけどすごく面白いんです。

出演者も結構メジャーな人が出ていたせいか、ドイツでは結構ヒットしたらしいです。主人公のクラバート役は「愛を読むひと」のダフィット・クロス。どんな役でも染まれてしまえるような雰囲気があって、かっこいい俳優さんではないけどいい味が出ていました。
準主役には「グッバイ レーニン!」「イングロリアスバスターズ」など、ドイツにはこの人しかいないのかい?ってくらいよく出ている印象があるダニエル・ブリュール。とくに好きではないけど、落ち着いた演技で安心感がありました。

明るい気持ちというか、現実逃避がしたい気持ちで選んだのですが、意外と暗いし怖い話で楽しい気分になる映画ではなかったですが、飽きることなく楽しみました。黒魔術とか死神が好きな人(どんな人だ?)はテンションあがると思うのでおすすめです。
b0112607_23563850.jpg
b0112607_2356381.jpg
b0112607_23545761.jpg

[PR]
by pop-cult | 2011-04-15 23:58 | ファンタジー映画