アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

オシャレと笑いとエロの『CANDY』

とにかく主人公のかわいさが同じ世界の人間とは思えません。1969年のちょっと不思議でおしゃれでエロい、変わった映画『CANDY』を観ました。

純粋無垢で美しい主人公キャンディ。彼女の少女らしいあどけなさと色気が混ざった独特な魅力に、出会う男はみんな彼女に対してエロい願望を抱いてしまう。行く先々でいろんな男達に迫られてしまうキャンディ。通う高校の教授…、家の庭師…、パイロット…、医者…。そんな娘を助けるどころか「またか」と笑う母親、「娘だから自制しなくては…」と頭を悩ます父親、「いつか俺もキャンディと…」と企む父の弟…。キャンディを取り巻く普通じゃない人々。不思議なエロいの世界に迷い込んだようなオシャレで笑えるファンタジー映画、といったところです。

前に見たときはそんなに好印象ではなかったのですが、久々に見返したら面白かったです。時間が経つとまた違った視点で見ることができて、印象が変わるときがあるのは映画の楽しみの1つです!

本当にバカバカしい映画です。どのシーンのセットも音楽も衣装も、チープだけどオシャレでかわいいのですが、登場人物がここまでみんなおかしくて笑える映画だったとは…。初めて見たときは映画の独特な世界観にただ付いていくだけで、細かい笑いには気づけていなかったのですが、今回はしょっちゅう吹き出していました。キャンディ以外、みんなキモい!

高校で大人気の教授なんて、生徒達がみんな講義中に「キャー!!」と大歓声をあげるのですが、とても気持ち悪いおじさんで、アホらしい詩を朗読しながら常に風があたっていました(TMレボリューション的なアレ)
キャンディに一目惚れし、訳の分からないくどき文句を使って車の中にキャンディを誘い込んで襲いかかります。(このシーンの映像の撮り方はとても斬新!)
でもそのあとなぜか気が狂ってしまい、心やさしいキャンディの自宅に運び込まれて、看病されるのですが、途中でなぜかキャンディに似ている人形を見つけて襲いかかります。これはなかなかの問題シーンですが、おかしなテンションでやりきっているので、『空気人形』の板尾さんよりは清々しく笑えました。人形にのっかっている所をキャンディの家族に見られて気が動転した教授が「おくつろぎ下さい!」と叫ぶシーンは爆笑でした。あなたの家ではないし。

そして「ぼくはいい子?」が口癖のリンゴ・スターも出ています。世界のビートルズがこんなキモい役をやっていていいのでしょうか。似合ってますが…。
やぶ医者がキャンディのお父さんを手術するシーンも笑えます。患者を殺しかけて助手に逆切れしたりします。ちょっとキューブリックの映画に出てきそうな怖い医者でした。医者も看護婦も患者も全員病気のここのシーンはなかなかホラーでした。この病院のシーンと、背中に大きなコブがある泥棒が出てくるシーンは何となく『時計じかけのオレンジ』と似た雰囲気を感じました。怖いけど笑えるけど怖い…。

最後にキャンディを抱いていたのがまさかの人物で、これが一応この映画のオチなのだろうと思うのですが、これもまた結構キモいです。最初は話の流れが一応あるのですが、終わりが近づくにつれてどんどんおかしな流れになってきて、ちょっと精神世界みたいなシーンになって、最後はキャンディの願望なのか何なのか、現実ではないような終わり方で色んな解釈ができて、だいぶキモいんですが好きでした。

あとは本当に主人公のかわいさにはうっとりします…。彼女のかわいさがこの映画の魅力の半分以上を占めています。淡い色で、ふわっとしていて透けるような素材の、腰がきゅっとしていて丈がすごく短いワンピース姿なんて最高です。見ていると「女の子っていいよね…」としみじみ思っちゃうくらい素敵なんです。でもどれも現実の世界で着ている人がいたとしたら露出狂です。

前に映画好きの友達Tちゃんと「エロに関してはもっとやりきってほしかったよね」という話をしてたこともあって、確かに思ったよりエロくはないので中途半端に感じる映画かもしれないですが、「オシャレだけどバカバカしい映画」という視点で観ていくとなかなか斬新で内容も楽しめると思います。
原作はどうやらベストセラーらしいのですが、全然想像がつかないので読んでみようかと思いました。
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by pop-cult | 2011-12-05 22:59 | 外国の映画