アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

「Babel」のほんとにささやかな裏の話

今回は内容とは直接関係ない、ちらっと裏の話です。ほんとにすこーし。

私はbabelが日本での撮影の時に、約1ヶ月間、装飾応援として参加しました。
その時私は大学4年生で、映画に関わる仕事を探していました。その一環で映画やCMの装飾の会社に面接に行きました。その会社の人がbabelの準備をちょうど始めた頃で、運良く私はbabelに参加したのです。(一昨年の話で、その会社には去年までいました)

最初に渡されたのが、台本と、ムーラン・ルージュ!のアートブック!!
babelの美術監督はムーラン・ルージュ!でアカデミー賞の美術賞をとったこともあるブリジット・ブロシュだったからです。台本を読んだら、ルーラン・ルージュ!とbabelは全然雰囲気が違う映画だったので、どんな美術になるのか最初は全く想像出来なかったけど、アートブックを見ながらこんな素晴らしい人と仕事ができるのは最高だなと思いました。実際に一度お会いした時もとても感じよく挨拶をしてくれて気さくな人でした。怖くなくてよかった…。

bableは国ごとにイメージカラーがあって、日本はマゼンダでした。
なのでチエコ(菊地凛子)の部屋は全体的にピンクだし、髪にもピンクのハイライトが入っています。他のシーンもよく観察していると所々にマゼンダやピンクが使われています。

私の仕事は、日本のシーンに出てくるポスターやチラシなどを制作することがメインでした。
J-POPカフェのキャラクターも描いて、そのキャラクターを使ったポスターも作りました。キャラは監督が「触角があるようなキャラ」と言っていたのと、私の上司が「JーPOPって字を使ってみたら?」とアドバイスをくれて、描きました。
外国人が、日本に求めているものと言ったら、やっぱり「アニメ」!
私はドラゴンボールを参考にこのキャラを描きました(目がゴクウなのね)
あと、バレーボール大会のポスターにもアニメを使いました(ほとんど写ってなかったけど…)
そうそう、アニメといえば、実はチエコ達がナンパされるシーンのJ-POPカフェの奥(ゲーム機があるところ)にも、フィギュアをいっぱい飾ってたんです!!高さ30cm以上ある綾波レイとか。日本って外人から見たらやっぱり侍かオタクなのかな…いいけどね。でもカフェで寿司はないだろう。唯一私が参加できた現場のJ-POPカフェのリハーサルの時、うどんがつゆを吸っちゃって、後から足したら「とろろ」が生き返ったりしてました…。とは言っても、J-POPカフェ自体異様な空間だったので、それほど気になりませんでした。監督はどうしてもあそこで日本食を使いたかったらしいし。

でも私としては、そこまで美術や装飾にこだわっている映画なのだから、もう少しそれが分かるような見せ方にしてもよかったのにと少し残念に思いました。やっぱりそれはスタッフの欲なのかな。細部までこだわっていても、一番大事なのはメッセージだから、それが伝わるようにハンディみたいな撮り方なのかな〜と思いました。(ちなみに私はクラブのシーンじゃなくて、最初から全体的に揺れてるあの映像全部に酔いました…よみがえるブレアウィッチ・プロジェクトの悪夢…あの映画も酔った)

そんな下っ端スタッフの小さな喜びを見つけました。映画の写真集に載っていた派手派手ソファー。これは同期だった子と二人で、白いソファーにこの派手なフェイクファーを貼って作ったものなんです!両面テープ使って…。写真集に載せてくれた人ありがとう!!
そして、もしあのシーンであのソファーにいるように指示されていたエキストラさんがみていたとしたら、ま、見てないだろうが、あの時「これ剥がれるかもしれないので、やさしく座って下さい」と言ったのは私です。
映画の裏ってほんっとに地味なものですね。
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by pop-cult | 2007-07-21 23:53 | 外国の映画