残暑に『サマー・タイムマシン・ブルース』
2007年 08月 21日SF研究サークルに、ひょんなことからタイムマシーンが放置されているのを発見し、「これ使って昨日に行って、壊れる前のクーラーのリモコンを取りに行ったらいいのでは!」と閃いてタイムスリップするっていう、なんともバカバカしい話に聞こえるけど、ほんっとよく出来てます。コメディをバカにしちゃいけません!昨日と今日だけのタイムスリップでこんなに面白いなんて!
元々は、ヨーロッパ企画という劇団の作品で、その舞台を見た監督が面白かったので映画化したみたいです。それで映画にも脚本とか出演者にヨーロッパ企画の人が参加してることもあって舞台っぽさがかなりあります。わりと会話が中心で台詞も多いです。けど映画だから、ひとつの部屋だけじゃなくていろんなシーンがあってかなりの見ごたえです。
気に入りすぎた私はメイクングも見てみました。そしたら一回二回見ただけじゃ気付かないような所にもすごくこだわってたことを知りました。薬局に貼ってあるチラシが、映るたびに変化してるんです!一回で気付く人はまずいない!そういうちょっとした遊び心がたくさんあって、楽しんで作ってることも伝わってきます。見つけると嬉しいし、観る人を楽しませようって意図も伝わります。
台詞も一言一言センスがあって、観終ったら絶対使いたくなります!「それ言いたいだけだろ?」とか「黒とか白とかどうでもいいよ」とか「ハリキリスタジアム!」とか無駄に言いたくなる台詞が満載です、というか実際使ってます。
また、「ブルース担当」の瑛太と上野樹里のやりとりもかわいいです。青春っていいな…って気持ちになります。それにエンディングのトミー・ヘブンリーの曲もせつない!甘酸っぱい!私はエインディング曲がいいと、その映画の評価がぐんと上がるので、これはナイス選曲でした。
夏らしい映画を観たい人と、バック・トゥ・ザ・フューチャーは2が一番好きな人はぜひみてもらいたい映画です!とにかく最初の15分を、ちょっとだるくても我慢してしっかり観ておけば、あとは楽しくなる一方ですよー。