宇野亜喜良、少々。
2007年 09月 23日人形倶楽部って聞いて、ちょっとグロテスクな作品を想像してたけど、意外と手作り感があるかわいらしい雰囲気のものもあり、面白かったです。ビリケンギャラリーって場所も、もっと画廊っぽいのをイメージしてたら、作品の他にレトロなおもちゃがたくさん展示販売されてて、ギャラリーを兼ねた雑貨屋って感じでした。ドアノブがコーラの瓶の形してたし。レトロおもちゃもギリギリ怖くないものだったので楽しめました(あんまり古過ぎるとなんか宿ってそうで怖くて…)
もともと宇野亜喜良さんの作品は、演劇のアングラポスターをみて素敵だなって思っててたので、その印象ばかりでグラフィックの人って認識してました。でもポスターだけじゃなくて、絵本やら舞台美術やら幅広くて、人形とか立体作品も沢山手掛けてるんですね。グリム童話をモチーフに描いた絵とかをみてて思ったのは、宇野さんはもう70歳をこえられてるのに、作品が今の時代に合ってるからすごい。一見可愛らしい女の子とドクロが共存してるあたりは、今の流行りを読んでるように感じました。けど、もちろん宇野さんの世界ってものはしっかりしてるからそこは流石ですよね。関係ないけど本人も、もうおじいちゃんのはずなのにかっこいい。
宇野さんの作品にも刺激を受けて、それにテリー・ギリアムの「ブラザーズ・グリム」も観たから、今度グリム童話をじっくり読んでみたいと思いました。小さい頃読んだけど、覚えているのは「一つ目二つ目三つ目」って話の挿し絵が怖かったことくらいなので…。