アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

「ダージリン急行」でいく心の旅

好きだなぁ、この映画。やっぱりウェス・アンダーソンいいなぁって思いました。最初から最後まで顔が笑ってました。

「ダージリン急行」はいつものように家族がテーマで今回は、お父さんが亡くなったことで一年間連絡をとっていなかった兄弟が、長男の呼び掛けでインドで再会するという話で、男3人兄弟が主役です。その三人が面白すぎるんです。

家族ってそんなもんだよなーってくらい、久々だろうとなんだろうとすぐ言い合いになったりするんです、彼らは。特に長男が自己中で、強引なルールを作ったり、次男と三男が食べるものまで勝手に決めるという、かなり濃いキャラ。彼は「俺ら三人で心の旅をして、絆を深めよう!!」とやる気満々なんだけど、既に「心の旅」なるものって強制されてするもんじゃないだろーって、根本から間違っちゃっててウケます。
その長男役のオーウェン・ウィルソンって、「ライフ・アクアティック」とか「ナイトミュージアム」でイケメンのイメージがあったけど、この役ってまず顔ってか頭が包帯ぐるぐるでよく見えないし、イケメンとは遠いキャラクターで新鮮でした。

三男役のジェイソン・シュワルツマンは、同じくウェス・アンダーソン監督の映画「天才マックスの世界」の主役だったのをつい最近観ていたので、もう10年くらい前の映画なのに顔は同じだからどうもその役が重なっちゃいました。「マリー・アントワネット」に出ていたのは後から気付いてちょっとびっくりしたけど、なんか彼っていつでも表情がないみたいな演技してるような…(そこが面白くて好きなんだけど)
「ダージリン急行」は本編の前に「ホテル・シュヴァリエ」って短編が流れるんですが、それは三男の彼が主役の話で、その時も彼の無表情を観てるだけでなんか笑えてくるんです。可愛いナタリー・ポートマンとの組み合わせも良かった。「ダージリン急行」を観ると謎めいたまま終るこの短編の意味も分かって、ちょっとじーんときます。

けどけど、一番楽しみだったのが次男役のエイドリアン・ブロディ!ウェス・アンダーソンの世界観にエイドリアン・ブロディって絶対面白いはず!ってかなり期待しちゃってたんだけど、やっぱり本当に面白かった!私の中では、エイドリアン・ブロディってすごくコメディーが合ってると思ってて、前に「ダミー」っていうちょっとコメディな映画に主役(腹話術師を目指す、冴えない男の役)で出ていたのがすごく好きだったので、今回の役も(そんな冴えない役ではないけど)ウェス・アンダーソン作品初参加でもすんなりハマっていました。その「ダミー」って映画の中で、躓いてこけるシーンがあって、全然重要じゃないシーンだったけど、その演技がリアルすぎてずっと頭に残ってたんです。で、今回の「ダージリン急行」にも重要じゃないけど頭をぶつけて「痛い!」ってなるシーンがあって、もうその演技を観ただけで嬉しくなっちゃって爆笑でした。そーゆー演技がはえる映画なんです!

とにかく小ネタが満載の映画なんです。だから逆に笑いのツボがずれると全然面白くない映画なのかもしれません、これ。私的にはかなりツボで、長男と次男が殴り合いの喧嘩になるシーンも、みんなで電車に石をぶつけるシーンも最高でした。
そんな笑える映画だけど、ここまで美術もセンスよくて刺激される映画って、やっぱりなかなかないし、音楽も良くてエンドロールの「オー!シャンゼリゼ」も気持ちいい。他にもやけにインドを意識した音楽も笑えたし、ウェス・アンダーソン映画独特の《人がスローモーションで走っているところにロック!》もやっぱりいい!サントラ欲しいです。

そういえば、ほんっとちょい役でビル・マーレイも出てました。もう顔だけで笑わされるから悔しいんだけど好きです。
笑えるって何度も書いたけど、辛かったこととか忘れたいような思い出も、最終的には全て笑い話にしてやる!って気持ちで生きている私にとっては、勇気をもらえる映画でもありました。おすすめです。
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by pop-cult | 2008-03-22 23:48 | 外国の映画