アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

ネバーエンディング・ストーリーで初心に返る

案外ダークなテーマを非日常的な設定とか、異常にこだわった美術で描いている所がファンタジー映画の好きな所なんです。
ハリー・ポッターもどんどん重い展開になってきたし、ロード・オブ・ザ・リングなんて、あれはもう戦争映画だし。パンズ・ラビリンスは子供は見てはいけないような内容だし。中には「最近は難解で暗いファンタジーが多くてちょっと…」っていう人もいるみたいだけど、私にとってはただ楽しいだけのファンタジーは、それなりに楽しめるけどやっぱり物足りなくて。

そういう意味で「ネバーエンディング・ストーリー」は元祖ファンタジーというか、純粋に心が暖まる素敵な映画だったなぁって改めて感じたんです。分かりやすいけど、決して軽いわけじゃない。『明るくて楽しい』っていうのもちょっと違うけど『暗くて難解』でもない。80年代に作られていて今みると質感もだいぶ古い映画なんだけど、今だにファンタジー映画界の代表的作品っだなって思います。

改めて観ると、それほど衝撃的なシーンってわけではないけど、やっぱりあの最初の本屋のシーンは最高です。ファンタジー映画の基本とも言えるスタイルで、主人公がいつのまにか不可思議な世界に足を踏み入れる…。寂れていて目立たない本屋。誇りっぽい空気。あの本屋のおじさんの謎の微笑み。あのシーンをみるたびに思い出すのが、「ハリー・ポッターと賢者の石」でハリーが初めて杖を買うシーン(賢者の石の中で一番好きなシーンです)寂れていて誇りっぽい店内に、謎めいた老人。設定も雰囲気もちょっと繋がります。実際はわからないけど、私はあのシーンを観た瞬間「ネバーエンディングストーリー」に影響されてるな!って思っちゃいました。
またあの杖の店の老人(オリバンダー)はジム・ヘンソンの「ストーリー・テラー」でまさにストーリーテラー役だったジョン・ハートっていう人選が最高です。

人選といえば、ネバーエンディング・ストーリーも人選の良さが映画のポイントをかなり稼いでると思います。中でも勇者アトレイユ役がとにかくかっこいい!私は小学生の時に憧れていて髪型を真似してセンター分けにしたほど(止めときゃよかったね)今観てもなかなかあんな雰囲気のある子役って居ないと思います。青年と少年の狭間で、少し女性的な綺麗さもあるんたけど、勇気と自信に満ちあふれたあの表情が魅力的!
それに主人公のバスチャン役の男の子もとても可愛いです。本ばかり読んでいてちょっとした引きこもりなんだけど、あんな子供がほしいです。幼ごごろの君(お姫さま)役の女の子も美しい!子供なのに整った顔つきでお姫さま役が様になっているんです。このメインの3人が魅力的だから映画に説得力があると思うんです。(ちなみに辛口で言ってしまうと、続編の2と3はキャスティングがガラッと変わってしまい、どちらもがっかりな感じでした。内容も微妙だったし。)

しかしなんと言っても今回一番感動したのは、意外にも子供の頃にはそれほど感動した記憶がないシーンなんです。ファンタージェンが無くなり、残ったのは砂一粒になった時に、幼ごころの君がバスチャンに「あなたの夢と希望が新しいファンタージェンを創るのです」って言ったとき、妙に感動してしまいました。何回も観てる映画なのにはじめて涙が出ました。

二十歳を過ぎたあたりから、妙に誰かのさりげない一言が急に胸にガツンとくることが増えました。例えば、大学の卒業式での学長の話もやけに覚えてます。たいして真剣な感じでもなく淡々と「これから大切なのは、まず失敗を恐れないこと」って学長が言ったのが、ガツンときて。ありきたりでよく耳にするような言葉なんだけど、実はその一言には大きな意味が込められているって思って。そんな言葉をサラッと口にできるようになるまでには、きっと沢山の苦労や挫折を乗り越えてきたっていう経験があって、そうした経験を踏まえての発言が「失敗を恐れない」という一言だなんて、かっこよすぎます。瞬間的にそのことに気が付いて目頭が熱くなりました。

ファンタージェンのことも同様で、やっぱり子供の想像力って宝だと思うし、どんなに小さなことでもいいから夢って持っていたいし、夢を見なくなってしまった瞬間から人って少しずつ死んでいくと思うんです。毎日現実にうんざりしている自分も、夢を見なくなったら何も生まれないんだ、信じる気持ちは大人子供関係なく大切なんだ!!って恥ずかしくも真剣に思ってしまい号泣でした(平和な人間なので…)

こういう純粋なテーマこそがファンタジーの基本的な在り方なんじゃないかなって思いました。そんなわけで、リマールのテーマソングをまたヘビロテします。
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by pop-cult | 2008-04-18 22:16 | 70s・80sファンタジー