アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

カテゴリ:ホラー映画( 13 )

最近面白かったゾンビ映画、2本まとめて書いちゃいます!

【ゾンビ大陸 アフリカン】

ポップなタイトルに惹かれ、あまり内容を知らないままDVDで観ました。これはびっくりするほど笑いがなくて、普通にめちゃめちゃ怖いホラー映画でした。
その名の通り、アフリカ大陸がいつの間にかゾンビだらけになってしまい、黒人のゾンビがうじゃうじゃ…という、視覚的にも白人ゾンビより迫力がすさまじい映画でした。

それはそれは低予算で撮られた映画なのは一目瞭然なのですが、カメラワークとかかなり気を使っていて面白いです。ゾンビって存在自体が現実離れしすぎてて、それだけであまり怖くない映画が多い中、妙にリアルなんです。オールドスタイルと言われる、動きがスローなゾンビたちでも、ここまで真面目に怖い映画になっちゃうんだなーと、変に関心してしまいました。

どちらかというと、もっとふざけた、怖くないバカバカしいゾンビ映画の方が好きだけど、飽きずに引込まれていく映画なので、完成度が高くて好きでした。ツタヤではまだ新作でしたが、ぜひ!

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【ゾンビランド】

最近と言っても、去年劇場公開されていたので少し経っていますが、これは面白かったので人に薦めまくっていたら、実際に観てくれた人から「面白かったよ!」と(2人から)言われたので、超自信を持っておすすめしたい映画です!

こちらはタイトル通りの完全コメディです。「ソーシャル・ネットワーク」で主役だったジェシー・アイゼンバーグが、ゾンビだらけの世界で生き残るルールを自ら考案し、それを忠実に守ってきた所、本当は弱々しいのに生き残ってしまった微妙な主人公を演じています。「ソーシャル〜」で嫌なやつ!って印象がついてしまった人にはぜひ観てもらいたいです。ちょっと情けないけど、なんか応援したくなるキャラクターでした。

彼が途中で出会う、ゾンビ殺しの達人も最強に面白く、お決まりの美女の登場もまたいい味出してるんです。なんと言っても我らがビル・マーレイ様が本人役で登場するのですが、これにはお腹を抱えて笑ってしまいます。彼の登場はもう、世界のビル・マーレイファンが彼の良さを再確認しちゃうであろう瞬間でした。この映画は登場人物がみんないい!

最後に無人の遊園地でゾンビ達と戦うシーンもたまりません。関係ないけどたまたま、この映画を観た映画館の外に寂れた遊園地があって、観終わったときに映画とリンクしてテンションが上がったこともいい思い出です。

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次はゾンビ大陸アフリカンのDVDに予告が入っていて面白そうだった「ゾンビヘッズ 死にぞこないの青い春」が、いい具合にバカそうなので観てみようかと思いました。
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by pop-cult | 2012-07-12 23:09 | ホラー映画
人から面白いゾンビ映画を聞き出して、夏の間に少しずつ観ていました。やっぱり昔のゾンビ映画は、狙っているのか単に技術がないのか、チープ感があって面白いです。とくに面白かった古めのゾンビ映画3本の紹介です。

☆「死霊のはらわた」原題:The Evil Dead 1981年 監督:サム・ライミ

タイトル的にものすごく怖いのを想像していたら、意外にもおもしろゾンビ映画と言っちゃってもいいくらいのチープ感で笑いました。若者達が安いコテージに泊まりにきたら、なんか様子がおかしくて…というような王道(この映画に影響されている映画が多くて、それで王道になったのか?)な始まり方です。いきなりきたーー!というようななかなか気持ちのいい展開だし、ゾンビの特殊メイクがすごいことになっちゃっていて、なかなかグロい。視覚的に怖がらせようといているのが派手に出ていて、飛び散る血とか、臓器がカラフル。面白すぎます。お化け屋敷みたいに、そろそろくるぞ的な怖さがあって、中身はないです。なんだかよくわからないまま不幸なことになっていました。特殊メイクの頑張りも虚しく、意外とメイクが薄いゾンビの方がゾクっときました。
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☆「ナイト・オブ・リビング・デッド/死霊創世記」原題:Night of the Living Dead 1990年 監督:トム・サヴィーニ

友達におすすめゾンビ映画を聞いてまわっていたところ、友達の上司にゾンビ好きのおじさまがいるとのことで色々教えていただきました。その中の1本がジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・リビング・デッド』そのおじさま曰く、ロメロ無しではゾンビは語れないとのこと。私がゾンビ映画を好きになったきっかけもロメロの『ゾンビ』で、こんな面白いのかー!!とびっくりしたので、やっぱり「ナイト〜」も面白かった!…しかし、私が観たのはカラーで、1990年にトム・サヴィーニ監督によるリメイクものでした。観終わってから監督が違うことを知りました。ゾンビ映画の世界はリメイクとか、再編集とか、色々あるし、名前も似てるからごっちゃごちゃです…。
調べたら、内容はオリジナルとほとんど同じで、主人公が強い女性というのがリメイクの特徴らしいです。私としてはその女性がすごく良かったです。ヒッチコックの「鳥」と似ていて、ホラーというか、サスペンスとも言える内容です。ラストも色々考えさせられるかなり面白い1本でした。
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☆「バタリアン」原題:Return of the Living Dead 1985年 監督:ダン・オバノン

“オバタリアン”という流行語を生み出した映画。『ナイト・オブ・リビング・デッド』の続編ということになっている、パロディー映画です。「あの時のゾンビをまだ下で保管してるんだよね」ってな具合に始まります。「嘘だ〜」「いやいや本当だから」「信じられない」「信じないなら見せるよ」という、本当にバカな話です。最初から笑わせることを前提に作っているためなのか、俳優の演技も大袈裟でおかしなことになっています。当時のファッションも「何があったんだ」と言いたくなるほど変で、そんな若者の奇抜ファッションとゾンビが良いハーモニーを奏でています。音楽とか、普通にちょっとかっこいいし、体が半分の犬の剥製が動き出すシーンとか、オシャレです。色んな意味で爆笑の1本で、大好きです。
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調べると本当に色んなゾンビ映画があって、まだまだゾンビ好きというには観ていない映画が多すぎました。タランティーノとかもっと90年代以降の最近のものも観たいし、これから涼しくなってきて季節的には不向きですが、また観ていきたいと思います。引き続き面白ゾンビ映画をご存知の方は募集中ですので宜しくお願いします。
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by pop-cult | 2011-09-24 14:48 | ホラー映画
イタリアンのホラー映画の巨匠、ダリオ・アルジェント監督の最新作『ジャーロ』を観てきました。主演は大好きなエイドリアン・ブロディ!この組み合わせは熱いです。日本にくるのを楽しみにしていた1本です。

『イタリアで、若くて美しい外国人女性ばかりを狙った連続殺人事件が起こっている。被害者は皆、拷問され切り刻まれていた。そんな中、ファッションモデルをしている妹が行方不明になり、心配をしているリンダ(エマニュエル・セニエ)が警察に相談に行くと、猟奇殺人を専門に扱う変わり者のエンツォ警部(エイドリアン・ブロディ)を紹介される。』

「サスペリア」や「インフェルノ」など、私が観たことのあるアルジェント監督の映画は、どれも少女が主役で、出演している男性の印象が薄いものばかりでした。でも今回は、エンツォ警部が中心の話で、逆に少女の印象が薄かったので意外な感じがしました。
登場人物も少なく、CGなどもほとんど使われていないし、とてもシンプルです。すごく凝った展開とか、最後に驚くオチがあるというような映画ではないので「めちゃくちゃ面白い!!」とは思いませんでしたが、とにかく古典的なホラーサスペンスといった感じで、それなりに楽しめました。

最初はなぜかいきなり日本人(と、ハーフの人?)が出てきて、B級感をあえて狙ったのかと本気で疑うほどの演技のおかしさに笑ってしまいましたが、主要登場人物が出てきてからは「こっからが本気です」と一気に空気が変わりました。演技力って大事なんですね…。監督はきっと日本語が分からないから、しかたないけど。

エイドリアン・ブロディの役への入り込み方がすごくて、最初の一言から「こんな声だったっけ?」と思うくらい渋い声で、一匹オオカミキャラ。つい買ってしまったプログラムには「オールド・ファッションの刑事像を役作りで体現」と書かれていてニヤリとしてしまいました。
彼の表情のみを追う長回しのシーンもあって、表情だけで感情を表せてしまう彼には今回も驚かされました。

それに後から知って驚いたのは、犯人である醜い男「ジャーロ」の役も、実は偽名を使ったエイドリアン・ブロディが1人2役を演じていたそうです。予告を観たときに犯人の目元がエイドリアンに似ているなーと思ったのですが、映画を観ている時には、特殊メイクのせいもあって「やっぱり違う人だわ」と思って全然気がつきませんでした…。

それに彼は製作にも参加しているので、「アルジェント監督の新作」というより「エイドリアンの気合いの1本」と言った方がしっくりくるかと思います。
誘拐されるファッションモデル役の女優さんも、当時エイドリアンと交際中だったエルサ・パタキ(綺麗すぎる)というのも「おやおや?」状態でした。(先に出演が決まっていた彼女が、エイドリアンに脚本を見せたことが始まりだったそうです)

きっとアルジェント監督ファンの人は「ガッカリ」が7割、「彼の映画だから何でも良し」が3割予想ですが、とりあえずエイドリアンファンの方は必見だと思います。私の周りにはファンはいないけど…。渋谷のシアターNでモーニング&レイトショーのみの上映中です!!

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by pop-cult | 2010-09-14 21:48 | ホラー映画
何映画と形容できない映画でした。多分ホラーが一番近いですが、スウェーデン映画ということもあってか、独特な静けさがある新しい感覚の映画でした。

『気弱な12歳の少年オスカーは学校でいじめにあっている。そんな時に出会ったのが、隣に引っ越してきた不思議な少女エリ。友達がいないオスカーはエリに恋をして、二人は親密になっていく。しかしエリは夜にしか姿を現さず、学校に通っている様子もない。年を聞いても「12歳くらい」と自分の誕生日も知らない。またエリが引っ越してきたあたりから、惨たらしい殺人事件が続発する。オスカーもエリの様子がおかしいことに気づき、彼女がヴァンパイアであることを知ってしまう。』

こうやってあらすじを文章にすると、突拍子もなくて白々しい話に聞こえますが、映画全体の雰囲気は妙にリアルで、むしろ生々しさがあります。いじめられたモヤモヤを晴らすべく、家の前の木をナイフで刺しながら仕返しをシュミレーションするオスカーの痛々しい姿や、12歳同士の男の子と女の子がなんとなく惹かれている様子を観ていると、とくに同じ経験をしたわけではないけど、懐かしさと苦しさが同時にやってきます。

そうかと思うと、エリの保護者的な男が、エリのために人間の血を採取しているシーンが入り込んできたり、ネタばれになるからあまり言えないけど、急に「スプラッター系映画!?」とか「これエクソシスト!?」みたいなシーンがちょいちょい登場するからかなり驚きます。
エリが急に壁を這い出したり、太陽の光を避けたり、血以外は口にしなかったりと、元々知られている(?)ヴァンパイアの法則もちゃんとモーラしつつ、ヨーロッパ映画特有の緩やかなリズムで進んでいく奇妙な映画です。最後まで先の展開が見えなくて面白かったです。
「好きな映画」というにはちょっと暗すぎるけど、結構好きです、このどこにも属していない雰囲気が。超ダークサイド版「小さな恋のメロディ」と言ってしまったら、お互いの映画ファンに突っ込まれそうですが、そんな印象でした。

以前「タクシデルミア」という、グロテスクすぎてトラウマになりそうな映画を観たとき、思いのほか世間での評価が高くて驚いたことがあります。その話をある友人にしたら「だれも観たことないタイプの映画であれば、評価されるもんなんだよ」と言われたことがあります。『ぼくのエリ』もどうやらいろんな賞をとっているし、観た人の感想を見てもほとんどが賛でした。たしかに私も面白かったですが、ここまで色んな人に受け入れられている映画だったとは…(というより観た人がみんな単にマニアックなのかも) 驚いたけど、確かに今までに無いタイプの映画なので、評価が高いのかもしれません。

あまり詳しくないですが、一応ヴァンパイア映画好きとしては押さえられてよかった映画でした。まだ公開中なので、気になった方はぜひ…。

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by pop-cult | 2010-08-18 21:06 | ホラー映画
『18世紀、悪臭の立ちこめるパリで、誰よりも優れた嗅覚を持って生まれたグルヌイユ。どんな匂いにも敏感で、あらゆる匂いに興味を持っていた彼は、ある日今までに出会ったことのない素晴らしい匂いに出会う。それはある少女の匂いだった。その匂いに魅了されてしまった彼は、誤って少女を殺害してしまう。それでもその匂いが忘れられず、調香師に弟子入りし、香水の製法を学んだグルヌイユは、異常な執着心で「その匂いを嗅いだ人の心を惑わせてしまう」ほどの香水を作ってしまうのだった。』


2007年に劇場公開された映画で、私はDVDになってすぐに1度観ていたのですが、その時は好きになれませんでした。でもベン・ウィショーが気になって再チャレンジ。不思議なことに映画って時間が経ってから観ると印象が変わるときがあるもので、今回はかなり楽しめました。

主人公グルヌイユを演じたベン・ウィショーは『ブライトスター』の時とは大違いで、同じ顔なのに別人で、気味が悪かったです。役者ってすごいと改めて感じました。この映画はまさにグルヌイユの伝記的映画だから、80%はベン・ウィショーのシーンなんです。だから彼の演技がダメだと、映画もダメになっちゃうと思うけど、彼は「何かに取り憑かれた人」の顔をしていて、妙な説得力がありました。殺してしまった少女の匂いを狂ったように嗅ぐシーンが一番気味が悪かったです。

映画全体の雰囲気は、舞台が18世紀のパリなので、ちょっと暗くてちょっと汚いけど、一応古き良き時代の空気が漂っているのですが、グルヌイユが生まれた場所なんかは死んだ魚が大量に放置されているような汚い市場なので、ものすごくグロテスクです。『ブリキの太鼓』級です。「悪臭」も含めて、匂いを感じさせるシーンは丁寧で、想像力をかき立てられます。衣装も美術も良いです。

その代わりに、話の展開はちょっと雑に感じるものがありました。「それ必要?」ってところで急に人が死んだり、空撮というのか、いかにもハリウッド映画!って感じの演出がたまに登場して、そこだけは少し鼻につきました。
登場人物のキャラクター設定もなんとなくザックリしてる印象があったし、私の希望では、脇役にもっとマニアックな役者を使っていたほうが、話に入り込めた気がして残念でした。(きっとそこには大人の事情があるのだろうが…)

生まれながらの才能に、可哀想な生い立ちと、主人公のキャラクター設定も極端というか、いかにも「お話の中の人」なのですが、そんな色んなツッコミどころを忘れさせてくれたのは、役者の演技力と美しい映像、あとは最後のあり得なさすぎるオチでした。

今まで散々驚かされながら、最後にはまた「えー!?」って言いたくなるような、変な潔さまで感じられるオチ…。初めて観た時は「なんだそれ…」って思ったけど、今回は急に「この映画はサスペンスじゃなくて、民話とか童話みたいなもんなんだ」って思えたので自分の中で腑に落ちたというか、やけに納得しました。
グリム童話とかって、変に話の展開が早くて、それでいて最後は救いがなかったり、戒めみたいなメッセージがあったりして、もやっとして終わるものが多い気がしますが『パフューム』もその後味が似ていました。

明るい気持ちにはならないけど、他にはない、ちょっと気持ち悪いけど心地いい疑問が残る映画です。わりとホラーですが1人で夜に観るのをおすすめします。

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by pop-cult | 2010-07-08 00:18 | ホラー映画
ギレルモ・デル・トロが制作ということで、「パンズ・ラビリンス」っぽい世界観を期待して観ると、ちょっと違ったと感じる人もいるかもしれません。ダークファンタジーではなく、ホラー映画です。でもやっぱりただ「ホラー」とは言い切れない独特な映画です。

あらすじ… 夫と、養子のシモンと暮らすラウラは、障害をもつ子供の孤児院を始めるため、海辺の屋敷を買い取ます。そこはかつてラウラが育った孤児院。でもその屋敷はどこかがおかしい。シモンは彼にしか見えない「友達」の話をし始めます。ある日、シモンはその「友達」の部屋をラウラに教えると言って、突然姿を消してしまうのです。

「子供にしか見えない友達」など、ホラー映画や、心霊現象番組などが好きな人にとってはおなじみとも言える、「ああ、あれね」と言いたくなるようなネタが満載なのですが、はっきり言って面白いです。すべてに意味があるし、母親の心理描写がきちんとしているから安っぽさもないです。
ホラー映画を観ていると、途中からあまりの「何でもアリ」感に嫌気が差す差すことがよくあるのですが、この映画に関しては全くなく、話に引込まれていきます。子供のためだったら命もかけるタフな母親というところと、ねっとりとした過去を探っていく感じは『リング』に似たものも少し感じました。ナオミ・ワッツの方、嫌いじゃないです。
悲しい話だけれど、驚きと感動もあります。心に刺さります。
とてもおすすめです。

『永遠のこどもたち』とは対照的に『1408号室』というホラー映画はなんとも微妙でした。テンポの良さに飽きずに見続けてしまったけど、最後の「あの部屋は邪悪なもので満ちている」というセリフで逃げたところは許せなかったです。キング原作なのにあれー!?と。ちょっと「世にも奇妙な物語」にありそうでした。嫌いじゃないけど『永遠の〜』を観たあとだと、主役のジョン・キューザックが霞んで見えました。
もし新しめのホラー映画で迷ったら『永遠のこどもたち』でお間違えなく!!
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by pop-cult | 2009-10-23 01:05 | ホラー映画
夏らしいことをする予定もないので、「夏と言えばホラーだよね!」と無理矢理気持ちを盛り上げてみようと思います。ホラー映画って聞いただけで「内容が薄いものが多い」と考えている人も多いかと思いますが、なかなか奥が深いものも実は沢山あるのだなーと、最近見直してきているジャンルだったりします。特に巨匠と言われるようなベテラン監督の作品はやっぱりすごい。


『キャリー』(1976)監督:ブライアン・デ・パルマ
これは前半はホラーというよりいじめの話、ダークサイドな学園ものです。いじめのシーンも、変な宗教にはまっているイタい母親も、とにかくグロテスク。豚の血をかけられて怒り狂ったキャリーは、特殊能力を使って会場を破壊していくのですが、そこまでやるかと言いたくなるほどみんな殺してしまうし、か弱いはずのキャリーの血みどろで凄まじい眼力がひたすら怖いです。結局一番怖いものは「恨み」と思ってしまう映画です。そしてこのポスターかっこよすぎ。ちなみにデ・パルマ監督の「ブラック・ダリア」もグロいけど好きです。

『シャイニング』(1980)監督:スタンリー・キューブリック
こちらも「キャリー」同様にスティーブン・キングの小説を映画化したもの。キューブリックの映画って、どれも怖くてグロテスクなのに、美術が素晴らしくてテンポも良くて大好きなんです。簡単にいうと、呪われたホテルに取り付かれたジャック・ニコルソンが、妻と子供を殺そうとする話です。ストーリーの面白さというより、徐々に狂っていく男の様子とか、まるで普通に生きているかのように自然と現れる霊たち、綺麗なのに不気味なホテルの独特な雰囲気、霊感の強い子供、あんたの顔の方が恐いよとつっこみたくなる妻(シェリー・デュヴァル)とか、とにかく様々な場所に気が利いた演出を感じます。30年近くも前の映画なのに、不思議と古さを感じさせない名作です。

『サスペリア』(1977)監督:ダリオ・アルジェント
イタリア映画で、バレエ名門校を舞台に、次々に起こる奇妙な殺人事件に少女が巻きこまれていく話です。ホラー映画に詳しい知人に「映像(光)と音楽が面白い」と薦められたのがきっかけで観てみました。やけに赤い光が多く使われていたり、バレエ学校の内装も不自然に鮮やかだったり、変なポップさで気味が悪い。私にとっては新感覚のホラー映画でした。音楽も一度聞いたら忘れられません。それでいて実は「魔女」という古典的なモチーフというところも熱いです。最近公開されていた魔女3部作の完結編(?)「サスペリア・テルザ 最後の魔女」も映画館は怖くて諦めたので、DVDで挑戦しようと思います。

「ポルターガイスト」「エクソシスト」「オーメン」など、昔観て面白かったはずだけど、部分的に忘れているシリーズものも、これからちびちび観ていこうと思います。
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by pop-cult | 2009-08-12 00:12 | ホラー映画
「この手の映画、好きな人は好きだよねー」ってそれは私のことです。なかなかのヒットでした。

「放射能の影響で、突然死者という死者が蘇り、人間を襲いはじめ、ゾンビ戦争が勃発。そこでゾンビをなんとかしなくてはと、ゾムコンという会社が『ゾンビの首に付ければ人間を食べたい気持ちを抑えられる』という首輪を開発する。そのおかげで、ゾンビ戦争は終末を迎えた。今や人間のペットとしてゾンビは欠かせないものとなりつつあった。この映画の主人公ティミーは、始めは生きているのか死んでいるのか謎のゾンビに疑問を持っていたが、お母さんが買ってきてくれたゾンビを家族の一員と考え改め「ファイド」と名付ける。ティミーとファイドはやがて親友に。しかし、ファイドは、首輪が壊れて隣に住むお婆さんを食べてしまう…。」

この映画の原題でもある「ファイド」という名前は、アメリカではよく犬などに付ける名前だそうです。全体の流れは、ティミーのペットがゾンビではなく、犬だったとしても普通にありそうな子供向け映画です。表情豊かなファイドも愛らしいです。
美術も一見「ステュアート・リトル」かと間違えそうなほどかわいらしい雰囲気。洗練された美術ではないけど、昔のアメリカ風で、カラフルでポップなインテリアや衣装が楽しめます。そこになぜかいきなり日本テイストまで盛り込まれている部屋もあったりして「美術、やり過ぎじゃ…?」ってつっこみたくなるけど、最初からつっこまれる前提の確信犯なので良しとします。

でもやっぱり基本はゾンビ映画なので、昔のゾンビ映画へのオマージュなのか、ゾンビ映画のお決まりなのか、鉄格子越しにたくさんのゾンビが襲いかかってこようとするシーンが出てきたり、グロいシーンもなかなかあります。やっぱり子供には向いてないです。ファイドがおばあさんを食べちゃっても「あーあ」みたいなやや軽いノリ。ゾンビ殺しをボーイスカウトのように習っている小学生がいたり、死んでしまったお父さんをゾンビとして飼いはじめて「前よりやさしいの、パパ」って言いながら首に縄をつけてお父さんを引っ張っていたり… ブラックジョーク満載。好きです、そんな下品な私ですみません。
そういえば、ティミーのお母さんが、マトリックスのトリニティー役の人だから、綺麗すぎて笑えます。

あるフリーペーパーで、フィギュアイラストレーターのデハラユキノリさんの連載を読んだら、すごく面白かったです。
彼は、小さいときに観たゾンビ映画にかなりの衝撃を受けたらしく「ゾンビ映画はかっこいいもので、キョンシーのものまねをしている同級生のことは下に見ていた。その頃から内蔵が飛び出した絵ばっかり描いていたから、女の子に怖がられた」って書かれていました。そんな男の子、怖がられて当然だけど、ゾンビ映画がかっこいいって気持ちは分かります。だって、なんかロックだけど、ポップなんです。ポスターとかやけにかっこいいし(ゾンビーノのポスターも最高)
思わぬところで、思わぬ人に共感できて嬉しかったです。デハラさんのグロくて笑える作風が、ゾンビの影響だったとは…。

ゾンビーノはかっこいいよりかわいい寄りですが、パンチの効いた子供大人(?)向け映画です、ぜひ!!
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by pop-cult | 2009-05-31 11:11 | ホラー映画
またしてもホラー映画です。「ゾンビ」とは全くタイプは違うし、すばらしい映画ってわけではないのですが、ちょっとお気に入りの映画『フロム・ヘル』です。直訳すると「地獄より」…、でも怖い映画が見たいって時よりは、テンション低い日で、綺麗なものをぼーっと眺めたいという気分のときに観ている映画です。

「切り裂きジャック」をベースにした2001年公開のサスペンスホラーです。主演はジョニー・デップ。私の中でジョニー・デップがかっこいい映画ベスト3をあげるとすれば、3位『ショコラ』(不良っぽい雰囲気がはまり役)、2位『ギルバート・グレイプ』(金髪で長髪も似合う!)、で1位が『フロム・ヘル』なんです。出演作を全部観ているわけではないから、ジョニーファンには突っ込まれるかもしれないけど、この映画の半分は彼のかっこよさで成り立ってると思います、ほんとに。

ジョニーは超能力を使って事件を解くアバーライン警部という役で、警官のくせにアヘン屈に入り浸り、もうろうとした意識の中で「のどを切り裂かれた娼婦」を幻視します。映画には彼がアヘンをやっているシーンが何度も出てくるのですが、それがこの映画で一番気に入っているシーンで、出てくる小物たち(パイプや刺繍が施されたクッションや、不思議な色のバスタブ、赤い蓄音機など)がどれも魅力的で、なんといってもぼーっとしたジョニーが美しい!ホラー映画だから常におどろおどろしい雰囲気なんだけど、このシーンが怖さに綺麗さを与えてくれているから好きなんです。

アバーライン警部が出会う美しい娼婦メアリの役はヘザー・グラハムです。私が生まれ変わりたい女優、第2位の彼女です。(3位はユマ・サーマンで、1位はスカーレット・ヨハンソン)「オースティン・パワーズ デラックス」の時に「なんてかわいいのだろうか」とため息が出るほどだった彼女…。この映画の中でも時代物の衣装をだらしなく着ている姿がツボです。映画の残り半分は彼女の美しさで成り立っているといっても過言ではありません。ジョニーと並んでいるとうっとりとしてきます。

この二人以外にも面白い役者さんが出ています。
ジョニーを慕う後輩にロビー・コルトレーン、彼はハリー・ポッターのハグリット役の役者さんです。風貌はハグリットとだいぶ違うのに、顔を見てると今にも「先生!ハリーじゃねーです!」(「ハリー・ポッターと秘密の部屋」より)と叫びだしそうに見えます。この映画でもハグリット同様、心が優しい役で似合ってました。
あと、元外科医で人体博士(?)のウィリアム卿役にはイアン・ホルム。ロード・オブ・ザ・リングでフロドのおじさん役だったイギリスの名優さん。役の幅が広くて驚きます。この映画でもやはり小柄だったけど、ホビットには見えずとても自然な演技で流石でした。

有名な俳優が出演しているわりに特に賞とかとってないし、私としては好きなタイプだから面白いけど、犯人とかすぐ分かってしまうし、よくある話ではあります。事件の背景には王室やら秘密結社の存在があって、殺人は「自分の使命であり、最高の芸術」と思い込んでいる狂った人間が犯人というオチ。新しさはないけど、他の脇役の演技の臭さに目を瞑れば、「人体の不思議展」が平気な人はいけるはず。
ジョニーの幻視のシーンとかややチープな表現もあるけど、基本的に映像が綺麗です。きっと美術も歴史的なこととか詳しい人が見たら色々と間違いを指摘されそうだけど、私にとっては食器やらランプやら、壁紙もロウソクもどれも大好きで地味にテンションが上がる映画です。(最後のバッドエンドっぷりにはテンション下げられるけど)引きこもりたい気分のときは、怖いけどうっとりまったりする映画「フロム・ヘル」がおすすめです。
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by pop-cult | 2009-02-04 23:30 | ホラー映画
ゾンビ映画の元祖を初めて見てみたらこんなに面白かったなんて驚きました!!1978年、ジョージ・A・ロメロ監督「ゾンビ(米国劇場公開版)」です。
内容は簡単で「死んだ人間が生き返って生きてる人間を襲ってくる」だけ。それだけなのに、最初から最後まで真剣に見入ってしまいました。とにかくテンポとか撮り方とかいちいち上手いです。B級の名作とでも言えばいいのか、古すぎて色々突っ込まずにはいられないけど、それも含めて最高です。

映画が始まった瞬間からもうパニックが始まっているんです。パニックの原因を明かさずに、テレビ中継で「どんどん人が死んでます」とか「あの街はもうだめです」とか、とにかく煽りまくるんです。「ホラーはだんだん怖くなってくるもの」と思い込んで気を抜いてたら、はじめから飛ばしまくってるのでもう格好良すぎて笑ってしまいました。
どうして死んだ人間がゾンビになっているとか、そういう深い説明はなくて、死ぬと蘇って人間を食べにくるのです。ゾンビを殺すには脳を破壊すること以外に方法はなくて、ゾンビに襲われた人間もまたゾンビになって蘇り、ゾンビ人口は増える一方。しかもゾンビたちは「生きていた時の習慣」としてショッピングモールに集まってくるのです。行き場を失い、食料を求めてショッピングモールにきた主人公たちは、徐々に集まってきたゾンビたちと戦います。

「無人のショッピングモール」という設定が、やっぱりどこか夢のある景色というか、大好きな「うる星やつら」とか「ドラえもん」の映画と共通していて、「非現実の世界を描いた映画」好きとしてはたまりません。ビューティフルドリーマーの誰もいなくなった友引町、鉄人兵団だったか、なんかに出でくる入り込み鏡の世界…、誰もが一度は憧れるものです。それにブラックユーモアなのかなんなのか、「生きている時の習慣」って所も皮肉っぽくて気に入りました。
ゾンビっていっても顔を青く塗られた役者が何となくスローな動きをしているだけなので、たいして怖くないところも逆に良いです(たまに後ろの方に映ってるゾンビ役の人で、化粧が薄すぎて普通の人間にしか見えないヤツもいる)でも映画の後半にもなると、ゾンビの数がどんどん増えだし、さすがに気持ちが悪くてゾクゾクするシーンも多くなるし、主人公たちも襲われ、仲間がいつの間にかゾンビになってしまうという怖すぎる展開が待っていたり。
話に真剣にのめり込みつつも、メインキャストがゾンビになった時の「ゾンビとしてのクオリティーの高さ」にも驚きました。さすがに主役をはる役者さんはゾンビになってもエキストラとの差は歴然で、おかしな方向に曲がったままの足で歩いてくる姿が恐ろしかったです。

この映画を観ていたら、前にホラー映画好きの友達に薦められて観たダリオ・アルジェント監督の「サスペリア」を思い出しました。この監督はイタリアンホラーの巨匠と言われているらしく「サスペリア」は70年代ホラーの代表らしいのですが、ホラーってジャンルにそれほど興味がなかったので全然知りませんでした。でも観てみたら、色の使い方が面白くてかなり好きな雰囲気でした。妙にインテリアが派手な色だったり、赤い照明が不自然な場所に使われていたり。音楽も奇妙で、展開の早さとかも今まで観たことがあるホラーとは違って印象的でした。実は「ゾンビ」もダリオ・アルジェント監督が製作とか音楽とか色々関わっているらしく、米国版以外にダリオ版もあるらしいです。どおりでゾンビも色使いが面白いわけです。「こんな真っ赤な壁なんてどこにあるの?」って始まった瞬間突っ込みたくなります。
ちなみにそのホラー映画好きの友人に「ゾンビ最高だった」と伝えたところ「ついにこっちへ来ましたか」と言いながら握手を求めてきました。その友人いわく「ゾンビ」には人間の要望がすべて詰まっているらしいです(エロ以外)。とにかく総合しておすすめの映画です。

次に観てみようと思うゾンビ映画はパロディだけど「ゾンビーノ」が気になっています。ゾンビをおとなしくさせる首輪が開発されて、ゾンビ召使として雇う話みたいです。でも首輪が壊れて隣のおばあさんが食べられて…ってかなりブラック。面白かったら感想書きます。
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by pop-cult | 2009-01-31 23:27 | ホラー映画