アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

カテゴリ:アニメーション( 10 )

1986年に劇場公開されていたという、20年以上も前の作品です。リアルタイムでもないのに、多分小さいときに「うる星やつら」の映画シリーズをテレビで見ていて、後になって「面白かった気がする」と思って見なおして以来、本当にお気に入りで何度も観ています。
アニメ好きの人には有名な押井守監督の「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」は、他とうんと差をつけて不動の1位ですが、その次にこの「うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー」が好きです。近所のレンタルビデオ店が閉店するときにVHSで購入しました。
ちょうど4月の桜が満開の頃の設定で、面堂家の庭にそびえ立つ樹齢300年の立派な「太郎桜」という桜の木が登場します。それで今の時期に合うな〜と思ってまた久々に観てみました。

『あたる、面堂、めがねたちは、面堂家に古くから伝わる「鬼姫伝説」を元に、ラムが主演の自主映画を製作中だった。不思議な力を持った桜の木が、ある村の狸の姿をして暮らしている村人に呪いをかけているという不気味なストーリーで、映画の中では、老朽化が進んだ「太郎桜」を実際に切り倒すことになっていた。実際切り倒した「太郎桜」は緑の泡を吹き、動物の死骸が骨だけになったような姿となり、あたるたちは度肝をぬかれることに…。それ以降、友引町ではおかしなことが続く。4月なのに蝉やトンボが大量発生、ラムは日に日に超能力を失い、面堂やしのぶ、めがねたちまでラムの存在を忘れてきてしまう。ついにラムが失踪してしまうのだった。』

この映画はウィキペディアに書かれていたけど、話が結構難解で空気もちょっと重たいです。でもドラえもんが映画になると、登場人物たちのキャラもちょっと変わって、テレビシリーズとは違った空気感になるのと一緒で、うる星の映画シリーズではこの4が特にそうなのだと思います。私は原作ファンというより、映画のうる星のそこが好きです。どこにでもありそうな街にありえないことが起こるあの感じ。現実か夢かだれも区別できない感じ…。

最初のシーンで雨の中、みんなで車に乗っていたら停電が起こるところから、すでにツボなんです。なにか始まると感じさせるあの演出。
その後にみんなで太郎桜の下でお花見のシーンがあるのですが、これもまた夜桜っていう設定がニクい。夜の桜って、なんか幻想的でいつもの風景を違った世界に見せてくれるから好きです。毎年夜桜を見てはこの映画を思い出します。
お花見中にふと、しのぶが1人になって変な妄想をするシーン、お花見の宴会場にはさくらさんが大勢の妖怪を連れてきていたり、日常っぽく見せかけて絶対に変なあの空気。普段寝て見る夢の中のような雰囲気で、ちょっと怖くてわくわくします。

現実でも、ホラー映画の主演の人が後から亡くなったり、撮影中におかしなことが起きたり…という話はちょくちょくあるので、それを意識しているのか、あたるたちの自主制作映画の撮影が終わってから夜になると勝手にセットが動いていたり、ラムが体調不良になったりします。
太郎桜が姿を消して、急に湖が出現して、友引町全体によく霧が出てくるようになると、その霧というのか、霧に見せかけたおかしな気体が人を眠らせ、変な夢を見させます。その夢の中のシーンの描き方もすごく面白いです。面堂は自分がとにかく世界が注目するようなスーパースターで、大勢の女性が自分との結婚を心待ちにしているというアホな夢を見ます。夢の中で急に思い立って大勢の女性と合同結婚式を決行するのもの“緑の髪の女性”の存在が気になって、それがラムとは分からず探し続けるという、どこか現実ともリンクする夢なのです。その夢の中の町も、どこか近未来的な町並みでリドリー・スコットの「ブレードランナー」の町と似てると言っても過言ではないはず!大好きなシーンです。

友引町はどういうわけか戦争が始まってしまうし、ビューティフルドリーマー同様、どんどんあたる達がおかしなことに巻き込まれていき、その解決の鍵を握っているのがラムちゃんだ、という話です。
はっきり言って、良く出来ている話ではないです。ちゃんと考えだすと最後まで意味不明なので、きちんと話を理解したい!と思う人からは評価が低そうです。感覚的な映画なので、好き嫌いが分かれそうですが私は大好きです。夢っぽいあの世界観、妄想映画、たまりません。
桜が散りかけている今、見てもらいたい1本なのでした。
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by pop-cult | 2012-04-12 11:23 | アニメーション
「ロイヤルテネンバウムズ」「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督の初のストップモーションアニメ『ファンタスティックMr.FOX』を観ました(3月に映画館で観ていながら、感想をメモして放置していました…)実はいつ公開されるのかとだいぶ前から楽しみにしていた1本です。

「盗みが大好きなお父さんキツネは、恋人(恋キツネ)の妊娠をきっかけに盗みを卒業すると約束し、結婚する。そしてある時、今までの穴蔵暮らしから、憧れだった木の暮らし(一軒家ならぬ、一本木!?)を手に入れる。子供も成長し、幸せな日々を送っているはずだったが、その木は実は訳あり物件で、近くにはキツネを執拗に嫌う3人の人間の工場が建っていたのだ。関わってはいけないと分かっておきながら、盗みの誘惑に負けたお父さんキツネは、危険な3人の工場へ盗みに向かうのだった…。」

原作は「チョコレート工場の秘密」のロアルド・ダール。読んだことはないので、もっとファンタックなお話かと思ったら、ダメな大人のごたごたっぷりがまさにウェス・アンダーソンの世界でした。でも「チョコレート工場の秘密」も「ファンタスティックMr.FOX」も少々、いや、けっこう?のブラックユーモアという点では共通しているので、それがダールさんの味なのかな、と解釈しました。

期待していた映像のかわいさは、もう期待以上!!キツネや他の動物達の“子供向けすぎない、ちょっとリアルなビジュアル”がツボでした。着ている洋服も最高にかわいいし、どの場面、どのシーンを切り取っても必ずかわいいという奇跡…。もうウェスの世界が大好きだ!!と叫びたくなりました。どうしてフィギュアとかないの!?もうアメリカに行かなきゃダメなのかしら…って考えてしまうほど。
アニメになって、すべてを1から作りあげることで、ウェスの隅々までこだわって独特のビジュアルを生み出す才能をさらに開花させたと言っても大袈裟ではないと思います。それに絶対原作にはないはずの、キツネたちが集まってヨガをするシーンなんてものもあって、微笑ましくて大好きでした。

そんなわけで映像的には大満足の映画でしたが、それと比べてしまうと話そのものはまあまあといったところでした。もちろん、ところどころ笑ってしまうし、全体的には好きだったのですが、今までの人間が出てくる実写の映画と比べてしまうとどうしても順位は下…。なんでかなー?と後から考えてみた結果、一番大きな原因は「表情と動き」だと思いました。
今までの実写映画の好きなシーンを振り返ると、必ず俳優たちの微妙な表情とか、独特な動きが面白くて好きだったんだな〜と気がつきました。それがコマ撮りアニメの人形になってしまうと、やっぱり伝わりにくいんです。人形なりに色んな表情を見せてくれるし、ウェス監督の独特な“間”を持たせる演出を所々感じるけど、何となくしっくりこなくて「ん?」と思ってしまった箇所がいくつかありました。
そう思うと、確かにウェス監督の映画の常連俳優って、ビル・マーレイや、ジェイソン・シュワルツマンって、表情で笑わせる演技が特徴だよなー、なんて思ったりして、その良さが隠れてしまうのはもったいないと思ってしまいました。

そんなビル・マーレイはウェス監督とはほんとに仲良し?なのでしょうか、こんな制作現場でお手伝いしている写真を見つけたので載せます。なんだかかわいい写真で気に入ってます。もちろん声優として出演もしているので注目です。ちなみに一番好きだったキャラクター、息子のアッシュの声はジェイソン・シュワルツマン。純粋に上手いです。声が年齢不詳です。
ウェス監督の映画はものによって、はじめはピンとこなくても観れば観るほど良さがにじみ出てくるスルメ方式の場合もあるので、DVDになったら再チャレンジしてみようと思いました。

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by pop-cult | 2011-06-29 22:05 | アニメーション
やっぱりジブリ作品はパワーがあるな〜と感じました。ジブリ作品って、好きの度合いはそれぞれ違うけど、どの作品も妙な説得力があって、必ず心の奥の…、なんと言っていいのか…「子供の頃に忘れてきてしまったけど、まだ辛うじて残っていた純粋な心」的な部分を刺激してくれる気がします。観ていない作品も何本かあるけど、私が今まで観たものは、だいたい胸が苦しくなって涙腺がゆるくなります。「借りぐらしのアリエッティ」もいい意味で胸が締め付けられました。

田舎の古いお屋敷の床下に住んでいる小人のアリエッティは、人間の世界からモノや食料を少しずつ借りながら生活しています。彼女と彼女の両親は、人間に見つからないようにひっそりと3人で暮らしてるのですが、そこに病気療養のために1週間だけ引っ越して来た少年のショウが、庭でアリエッティを見つけてしまいます。

もっと単純にほのぼのしているお話を想像していたら「小人=滅びゆく種族」ということであったり、小人といっても魔法が使えるわけではなく、シンプルに一生懸命生きていて、生活の知恵を知っている古き良き時代の種族といった雰囲気で、それと対照的に描かれているのが人間で、ちょっと考えさせられる部分もありました。少年の母親は、彼が心臓の病気で、大事な手術を控えているのに仕事で海外にいるという、なんとも切ない設定でした。

でも、そんな可哀想な少年が小人と出会うというストーリーは、やっぱり正負の法則じゃないけど魅力的でした。非現実的な冒険ファンタジーではなく「本当に小人は存在するのかもしれない」という気持ちにさせてくれる、本当に夢があるお話だと思いました。

一番私が心惹かれたのは、このお屋敷には超高級ドールハウスがあるのですが、それは昔小人を見かけたおじいさんが、いつか小人に使ってもらいたいと思って、わざわざ小人のために作ったというものだったのです。泣かせるじゃないですか。そんな人間の気持ちも知らずに、見つかってはいけないと必死に隠れている小人。小人を喜ばせたいというただそれだけの気持ちからの純粋な発想。今このブログを書きながらも思い出して泣きそうになります。
ドールハウスを作りたくなる気持ちも、ショウがアリエッティと関わりたくて置き手紙をした気持ちもすごく分かります。(ちなみに下の写真は、ドールハウス関連のHPで見つけた画像、こんなの作りたいな〜というイメージです。)

あとは単純にアリエッティのお家がかわいかったです。壁にさりげなく切手がポスターのように貼られていて素敵でした。それに人間から借りた(拾った)ものをさりげなく使っている姿もなんとも微笑ましいです。待ち針を剣のように持ち歩くアリエッティもかわいかったけど、威厳たっぷりのお父さんが、鉱山の男のような雰囲気で手際よく「借り」に行くのですが、使ってるものは「え?安全ピン?かわいい〜」みたいな、そのギャップがまた良かったです。

この映画を観てからは自分の家のコンセントが壊れているのを見ては、「夜、アリエッティ来てるかもな」とニヤニヤとしちゃいます。小人の存在を信じたい人におすすめします。
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by pop-cult | 2010-07-30 13:20 | アニメーション
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の監督の新作アニメ「コララインとボタンの魔女」を観てきました。初3Dでした。一緒に観たTちゃんとは「意外と飛び出ないね」ということで意見が一致。私は勝手にディズニーランドのミクロアドベンチャー的なものを想像していたので、一安心でした。でも奥行きが感じられるのがよかったので、この手のアニメはまた3Dで観たいと思いました。

『11歳の女の子コララインは新しい家の中に小さな扉を見つける。その扉の向こうは、ボタンの目を持つ「別のママ」や「別のパパ」がいて、コララインの夢を何でもかなえてくれる世界だった。彼女は毎晩その世界に行って楽しんでいたが、ある日別のママに「ずっとここにいていいのよ。ただ、あなたの目もボタンに変えましょう」と言われ、様子がおかしいことに気がつく。慌てて元の世界に帰ると本当のママもパパも消えていた。』

期待通り、美術はすごくかわいくて、それだけでも十分楽しいです。コララインも黄色いレインコートに青い髪の毛をしているし、話の鍵を握る猫も不気味でかわいい。扉の向こうのキラキラした世界の方のキッチンも、カフェカーテンとか細かい場所がいちいちかわいい。やっぱり日本人にはないような、色彩感覚と細部までこだわるところが素敵です。

でも一番良かったところをあげるなら、何よりも話が怖いところです。想像以上に怖い世界観でずっと緊張したまま観ていました。まず例の扉が、昼間は開けてもすぐに壁に突き当たるだけという、もしテレビで「呪われた物件」特集をしていたら出てきそうな雰囲気がいい。他にも、目をボタンに変えられてしまった子供の幽霊が成仏出来ずにいたり、近所に古い井戸があったり、風変わりなお隣さんたちの存在も、どこかリアルさを感じてそこが更に怖かったです。
美術のかわいさだけではなく、普通にお話が面白いのでおすすめです。

最近気になる映画が多いので、映画館に行く率が高くなっています。これから気になるのは「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」ハリポタ1と2の監督ということで、ちょっとノリが軽そうなので期待せずに観たいです。ギリシャ神話は前から気になっていますが、名前が難しいからついていけない…。簡単に読める本を知ってる方がいたら教えてほしいです。この映画で詳しくなれるだろうか。
日本映画では行定監督の「パレード」がちょっと気になっています。出演者がもっとマニアックだったらいいのに…。


映画と全く関係ないですが、先日初フットサルしました。仕事でお世話になっているAさんが誘ってくれた初心者の集い…。ライヴに行った時とは違う場所が筋肉痛になりましたが、体を動かすのは楽しいですね。

そして先日またしても「初」もの、ベースを弾きました、正確には触りましたレベルですが。アシッドマンの曲の中では簡単なはずの「式日」のサビ部分を挑戦しました。難しいですね、楽器って。ほんとにサトマはすごいです、巧みです、再確認でした。同僚のUさん、Hさんとなんとなく合わせてみた(私はめちゃくちゃ弾いた)くるりの「東京」が懐かしかった!
自分がどこに向かっているのか謎ですが、これから安ーいベースを探そうと思います。「ロックの学園」と「JAPAN JAM」に行った際はサトマの手を凝視してきたいと思います。
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by pop-cult | 2010-02-26 14:11 | アニメーション
「屋根裏のポムネンカ」の記事をかいた時に少しふれた、ウェス・アンダーソン監督の新作の予告です。「かいじゅうたちのいるところ」も楽しみだけど、こっちもこんな素敵な予告を観ちゃったらますます楽しみです。
アニメーションになっても、やっぱり監督の美術へのこだわりとブラックな笑いが効いてますね!(とは言っても英語なのでよく分かってないけど…)
キツネの華奢な体系が何となく監督本人に似ているような…。




渋谷のタワレコの上の本屋が好きで、よく絵本コーナーをみてます。そこで見つけたのがこのシールブック!!早速購入しました。ほんとは保管用と貼る用と2冊欲しいくらいかわいいです(隣のかぼちゃは雰囲気で置いてみた…)グッズがもっとあるなら買いあさりたいです!ぬいぐるみとか!
今から公開が待ちどうしいです。

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by pop-cult | 2009-10-24 00:21 | アニメーション
「屋根裏のポムネンカ」という長編パペットアニメを観てきました。監督は『チェコの人形アニメ最後の巨匠』と言われているイジー・バルタ。その世界では有名な監督らしいのですが、私はこの監督の作品を観るのは初めてでした。

やっぱりチェコのアニメに期待するのは、細かいところまで作り込まれた美術と、日本人じゃ作り出せない独特な愛嬌のあるキャラクターです。そこは期待通りというより、期待以上でした!屋根裏にガラクタを集めて作ったポムネンカたちのお家(大きな鞄)が素朴でかわいかったです。ルームシューズをベッドにしているところにもときめきました。登場するキャラクターたちも鼻が鉛筆、耳がボタンだったり、とにかくガラクタが大活躍です。身近なものを使って面白いものを作り出す、その発想が素敵です。これは監督がプラハの街を回って集めたアンティーク小物とか古道具らしいです。すべてのシーン、すべてのキャラクターに思い入れを感じます。

ただストーリーはちょっと物足りなかったです。ポムネンカ(主役の女の子)が悪者にさらわれて、仲間が彼女を助けに行くという…ベタ過ぎて逆に新鮮なくらい普通な話でした。もちろん沢山のキャラクターたちの珍道中はそれだけでかわいいけど、もう少し話にひねりがほしいところです。「バルタさん、作り込みに95%、ストーリー5%の力配分なの?」って感じで笑えました。途中であまりストーリーと関係なく、屋根裏があるその家に住んでいる人間のおばあさんと女の子が登場するシーンがあって、急にみんな人間の前だとただのガラクタのフリをするんです。その設定が面白かったので、もっと人間と絡む話でもよかったのではないかなーと、勝手に考えてしまいました。

人形アニメつながりでこれから楽しみなのが、大好きなアメリカ人映画監督、ウェス・アンダーソンが初めて挑戦した人形アニメです。原題が「Fantastic Mr.Fox」という、ケチで意地悪な農夫と賢い父さんギツネのお話らしいです。声優には常連のビル・マーレーが!嬉しいです。実写映画の美術であれだけのこだわりをみせている彼の人形アニメって、期待しないわけがないです!セリフにもブラックユーモアが満載だといいのですが、そこまではアニメだからどうくるのかは想像できないけど…。子供向けなのかしら…でもウェスなら何かやってくれるはず!人形をチェックしている彼の写真からすでに何かを感じます…この手つきに、この口元! 早く日本に来てほしいです。
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by pop-cult | 2009-08-19 23:06 | アニメーション
ビートルズに詳しい友達がDVDを貸してくれて、初めて観ました。ビートルズが主役のアニメーション「イエローサブマリン」。
イラスト化されたビートルズは何度か目にしたことはあったけど、それがここまで前衛的なアニメーションだったとはほんと驚きました。世の中には自分が知らないだけで、昔から素晴らしく斬新な作品がいっぱい存在してるんだな〜って改めて思いました。

メンバーそれぞれ、登場の仕方も個性があって、ビートルズに詳しくない私が見てても面白かったです。どういうわけかフランケンシュタインみたいな人造人間が現れ、試験管で謎の液体を飲むと、ジョンの姿にもどるという、粋な演出があったり。一番よかったのはリンゴで、四人の中ではわりと三枚目キャラというか、おとぼけ担当で可愛かったです。登場シーンも彼だけは凝った演出もなく、独り言を言いながらさりげなく路地をぶらぶらしなから登場するし。とは言ってもすべてのシーンが絵的に素晴らしくて、その路地も写真とイラストの動くコラージュみたいなんです。メンバーが住んでいる家も騙し絵の中みたいだったり、生きた靴下みたいな生き物が登場したり、とにかくすべてがぶっ飛んでます。

あと、ビートルズの歌って私はあまり歌詞を知らないまま聞いていた曲が多かったんです。タイトルからして甘ーい感じの恋愛の曲が多いから(初期だけ?)そんなに歌詞に興味ないって決めつけちゃってたんです。でも今回、このアニメで歌詞をはじめて読んでみて面白さに気がつきました。「ルーシー〜」とか意味が分からないんだけど、言葉の選び方にセンスがあって、抽象的なイメージがふえわふわ頭に浮んでくるような歌詞なんですよね。音にも曲にも、それに言葉にもアートを感じました。このアニメーションを作った人たちも、きっとビートルズの音楽を聞いていたら色んなイメージが頭に浮んできて表現したくてたまらなくなったんじゃないかな?って思いました。

ビートルズってたしか当時はアイドル的に大人気だったから「その人気にあやかってアニメでも作って儲けようとしたのかなー」なんて、最初は悲しい大人の発想をしてたけど、このアニメーションは断然『作品』であり『表現』でした。脳が揺れます!!
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by pop-cult | 2008-04-03 21:27 | アニメーション
先日渋谷のユーロスペースで上映中のチェコアニメ映画祭に行ってきました!

私が観たのはD(ナンセンスプログラム)ブラックな笑いが好きだから、観るならこのプログラムだなって。仕事の帰りってこともあって2個目の話は半寝だったけど、他はどれもなかなか良かったです。

1番良かったのは『妄想癖』 家にも仕事場にも居場所がない中年男性が、その現実から逃げるように毎日妄想の世界に行ってるっていう切ない話なんですね。印象的だったのが、その妄想の世界に登場する植物。妄想癖の男がジョーロで花壇に水をやると、女が生えるくるんです。裸の女の植物が。正直「男の妄想ってこんななの…?」ってちょっと気持ち悪いんですが、そんな所も絵の可愛らしい雰囲気をぶち壊してくれてて面白いバランスでした。つげ義春の「よし坊」って漫画で、グラビア雑誌に載ってる女を箸でつまみだして食べるシーンがあったのを思い出しました…。


私が映画館で楽しみにしてるのが、チラシと予告を観ることなんですが、今回は大収穫でした!
東京国際映画祭のチケット取れなくてがっかりしていた『ダージリン急行』のチラシを発見!私の心の恋人エイドリアン・ブロディ出演、監督は『ロイヤル・テネンバウムズ』のウェス・アンダーソン。好きな監督の映画に好きな俳優が出ることほど楽しみなものってない!公開が待ち遠しいです。

あとは前からチラシを見て気になっていた『フローズン・タイム』という映画の予告を初めて見ました。主役は失恋のショックで不眠になってしまうという男の子で『ハリー・ポッターと賢者の石』でオリバー・ウッド役(グリフィンドールのクィディッチチームのキャプテン)だった人がやるみたいです。そのマニアックさもポイント高いです。
でもなんと言っても映像が美しかった!まだ予告なのにあまりの綺麗さに涙目でした。雪が降っている夜の街の時間が止まったという設定らしく、白い光の粒が街中に溢れていていました…。監督は写真家さんみたいです。これは絶対映画館で観なくては!!

そういえば今年は東京に雪は降るのでしょうか?あの予告見てたら本物の雪が恋しくなりました。。
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by pop-cult | 2007-12-19 11:33 | アニメーション
私が2歳の時に公開された映画だけど、今だに私のアニメーション部門堂々第一位の座を譲りません。小さい頃にテレビで見て、めちゃめちゃ面白かった記憶だけはあって、その記憶を頼りにうる星やつらの映画4本観てみたけど、2がダントツで面白い。
仕事が忙しかった時期、夜中タクシーで帰宅するとき運転手と話す時間が一番の癒しの時間になっていたあの病んでいた時期…家に着いて疲れてるんだけど、なんかこの映画を10分つづ観てから寝たりしてました。そのくらい大好きな映画です。

『ラムちゃんやあたる達は学園祭の準備で、連日学校に泊まり込みでどんちゃん騒ぎをしていた。そんな中、教師の温泉マークが友引高校、友引町の異変に気付く。「明日は学園祭の初日って以前にも聞いた気がする…一体今は何月の何日なんだ…?」それから、面堂やメガネたちが何度も家帰ろうとしても帰れなくなったり、温泉マークやチェリーの失踪と次々と異常事態が起こる』

ざっとそんな内容だけど、最初の方の学園祭準備のシーンからすぐに引き込まれます。だって模擬店の名前「純喫茶 第三帝国」だし、カウンターの椅子はヘルメットだし、友引高校じゃなきゃありえません。購買では野良犬たちがラーメンを食べてるし。

それに登場人物たちの会話が、どこの方言とも言えない独特な台詞で異色を放っています。主役のラムちゃんは「だっちゃ」とか言ってる異星人だけど、人間のはずのまわりが負けてないくらいキャラクターがとにかく濃い。中でもメガネの一人長台詞(メガネ著・友引全姿第一巻「終末を越えて」序説第三章より抜粋)が見物です。あとは面堂が戦車の持ち込みを先生に注意されたときの「床が抜けても責任は持ちかねますので!」って一言も強気すぎて大好きです。
とにかく異常事態が起こる前から充分異常なうる星ワールドなんだけど、深夜誰も居なくなった街のシーンの雰囲気とか、みんなが帰った後の学校の廊下の不気味さとか、リアルですごくドキドキさせられます。

タクシーの運転手としゃべった時に変な一期一会を感じたことがある人。チンドン屋が奇妙な生き物に見える人。デジャブをよくみる人。この世界は自分の妄想がつくり出した世界だ!と一度本気で思ったことがある人。騙し絵が好きな人。学園祭が楽しかった人。深夜まで起きているとこの世に自分しか居ないのでは?という気持ちになることがある人。ドラえもんの入り込み鏡で無人の世界を自由に遊びたいと思ったことある人、などなど。そんな人ならきっとこの映画がきっと好きだと思います。もちろんうる星〜の登場人物を知っておいた方が更に楽しめるけど、話そのものがかなり面白いから知らなくても大丈夫なので、うる星〜知らない人もぜひです!!
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by pop-cult | 2007-08-17 15:28 | アニメーション
今敏監督の独特な世界観が好きです。大学生のころ映画館でバイトしていた時に、「東京ゴッドファーザーズ」が上映されることになり、試写を観ました。
もう絶対ないこと続きの映画なんだけど楽しくて楽しくて!!それをきっかけに今敏監督の映画を観ていきました。
私は、評価が高い「千年女優」ももちろん素敵だったけど、「パーフェクトブルー」の無気味な感じがなんか心にべっとりこびりついて好きでした。主人公の幻覚がベランダから飛んで行くシーンは何度か夢に出て来たほど。(ちなみに「妄想代理人」はタイトルとオープニングだけは最高でした)

一番新しい「パプリカ」これがほんとに私が待ってた今敏映画でした!今敏映画は幻覚とか夢の表現がうまい!!自分が寝て見た夢が面白すぎて映像化できたらなーってよく妄想するけど、それをうまく映像化してて天才だと思いました。

パプリカは簡単に言うと人の夢の中に入って、その人の悩みとか深層心理を探る話だけど、その設定は「ザ・セル」も少し似てるかなと思いました。セルも好きな映画の一つだけど、セルの場合は人の頭の中に入る話。その頭の中の映像が凄くきれい。でもパプリカと比べると、設定がもっと現実的。頭の中の映像だけは幻想的で、現実は現実。
パプリカが凄いのは、夢が現実に漏れてきてしまうところ。また主人公とパプリカの1人2役のような二重人格のような斬新な設定、人が人の夢を操ってしまう恐ろしさ、そんな所にあるのではないかと思いました。

「これツジツマ合わなくないか?」とか「どういうこと?」と思わせるギリギリ一歩手前のような設定。でも確実に面白い。それに展開の早さ、テンポのよさ、存在感のある音楽、細部にこだわった美術(物が多くてやけにリアルだったり)、そこに味のあるおやじがさらに加わる。エンターテイメントでもありアートでもある今敏映画。
また新作が楽しみです!
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by pop-cult | 2007-07-16 22:53 | アニメーション