アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

タグ:エイドリアン・ブロディ ( 11 ) タグの人気記事

大好きなアメリカ人映画監督、ウェス・アンダーソンの最新作「ムーンライズ・キングダム」が2月の8日についに公開されます!もう、とっても楽しみすぎるので、彼が監督したこれまでの映画をこのブログで振り返ろうという、オタク企画を勝手に計画。雑に、独りよがりに全作品解説します!
お好きな方がいましたら、一緒にもり上がりましょー!!

『アンソニーのハッピーモーテル』(1996)
長編デビュー作品。ウェス作品の常連である、昔からの友人という、オーウェン・ウィルソンと共同脚本です。お兄ちゃんのルーク・ウィルソンが主演で、オーウェンは準主役という感じです。
ウェスを好きになってから観たので、ウェス特有のステキ美術がまだ無いので、ガッカリしてしまった作品。でも空気感はやっぱり良いです。

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『天才マックスの世界』(1998)
これがウェス作品の中で一番好きって人も実は多いのでは?という隠れた名作。ませたガキンチョが学校の先生を本気で好きになって大人とガチバトルという笑っちゃう話です。またこの映画のサントラも最高です。ビル・マーレイ好きな方も絶対観ないと!

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『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001)
この映画でウェスとオーウェンはアカデミー賞脚本賞にノミネートされたこともあり、代表作。私はこの映画で知りました。一番好きです。ロイヤルさんというろくでもないお父さんが、バラバラになった家族を取り戻すべく、自分はもうすぐ死ぬと嘘をついてしまうお話。最初はとにかくどこで切り取っても素晴らしく絵になる美術や衣装に注目して好きになりましたが、後からじわじわとストーリーの良さにも気づいて、更に好きになった作品です。すべてが名シーンです。

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『ライフ・アクアティック』(2004)
再びビル・マーレイ主演。ビルは映画監督の役で、チームのみんなと海に関するドキュメンタリーを製作しているという話。「ロイヤル〜」同様、家族のごたごたと、海、海賊、架空の魚も登場します。最初はピンとこなかったけど、何度か観ているうちにとても好きになりました。デヴィッド・ボウイの音楽もいい。チームの制服(良い大人がみんなお揃い)も熱いです。

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『ダージリン急行』(2007)
私が一番好きな俳優エイドリアン・ブロディがウェス作品初参加で、個人的に最高にもり上がった作品。インドに逃亡してしまった母親に会うために、長男が勝手に兄弟3人のインド旅行を計画、表向きは“兄弟の絆を深める心の旅”と言う長男に、振り回されたり振り回したりの男3兄弟の話です。
いまいち、という声もちょこちょこ聞きましたが、私は大好きな1本です。ウェスの笑いのセンスは最高だと確信しました。なんだかんだエイドリアン出演の映画の中でこれが1番好きです。

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『ファンタスティック・Mr.FOX 』(2009)
ウェス初のストップモーションアニメ。キツネの家族が人間と戦っちゃうお話で、原作は「夢のチョコレート工場」のロアルド・ダール、ちょっとブラックユーモアが効いていてウェスらしい話です。今までの実写映画に比べると、ストーリーそのものはいまいちですが、とにかく映像だけで楽しめます。キツネやその他の動物達がかわいすぎます…。

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そして公開を控えている『ムーンライズ・キングダム』

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このポスター、ほしいです…
今回はボーイスカウトの少年が主人公で、駆け落ち?家出?しちゃうとか?髪を盛ってるブルース・ウィルスに、エドワード・ノートン、そしてビル・マーレイ!楽しみすぎます。観たらまたこのブログに書きます!面白いといいな…。
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by pop-cult | 2013-02-06 13:28 | 外国の映画
ウディ・アレン監督の最新作「ミッドナイト・イン・パリ」観てきました。元々好きな映画監督だし、キャストもここまで好きな人ばかり集まっているなんて、もう期待せずにはいられなかったけど、その期待を裏切られることなく、すごく好きな映画でした。

『ハリウッドの売れっ子脚本家のギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者と一緒にパリに来ていた。ギルは、パリの街をこよなく愛していて、脚本の仕事を捨てでもパリに住みたいと考えていた。しかし、セレブで現実主義の婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)はギルのパリに対する気持ちも、ギルが真剣に書いている小説のことも理解出来ずにいる。そんな時一人で真夜中のパリをさまよっていたギルの前に、古いプジョーが停まって、ギルに乗っていけと呼びかける。酔っぱらった勢いもあってプジョーにのったギル。ついた先はなんと1920年代のパーティ会場だった。』

ウェス・アンダーソン映画では常連のオーウェン・ウィルソン、やっぱりかわいいです。彼がウディ・アレンの映画で主役というだけでテンションが上がっていたけど、彼の婚約者役が、私が生まれ変わりたい顔候補の女優、レイチェル・マクアダムスなので、更に嬉しくなっちゃいました。シャーロック・ホームズの不二子役だった、あの大きな口がかわいすぎる彼女が、今度は嫌な女の役でした…。かわいいけどほんとムカつく…この手の女…。ウディ・アレンって、いっつもセレブな登場人物がムカつきます。でも好きでした。顔はとてもかわいいです、今回も。

ちょっと風刺混じりのコメディで現実的な話のようでいて、いつのまにかあり得ないことが起こっているという、ウディ・アレンの映画ではよくあるパターンなのですが、今回はタイムスリップ映画なんです。CGを一切使わずにタイムスリップするという…。絶対にない出来事とは思っていても、あんまりにも自然な表現なので「ひょっとしたら夜のパリではあることかも…?」と思いたくなってしまうほど。夢があって好きでした。

観る前から想像していた通り、もう亡くなっている色んな作家や画家がどんどん登場したときに、その人たちのことをもっと詳しく知っていたら、どんだけ楽しめたことか…と、ちょっと悲しくなりました。勉強してない自分のバカ!
ピカソやダリはパッと作品が浮かんだけど、作家は辛うじて名前が分かる程度の人がほとんど。作曲家、詩人とかはもう「だれ?」レベル。そんな知識にも関わらず、ギルとアーティスト達のやり取りは最高に面白かったです。この映画の中で存在感たっぷりだったヘミングウェイとか、読んでみたくなりました。

実は一番楽しみだったエイドリアン・ブロディのダリ役、ほんと良かったです。ダリって変人なんだろうな〜と思っていたら案の定、サイの話ばかりだし、テンションも謎。会場にも笑いが起こっていました。英語の発音もおかしくて、出演時間は短くてもここまでやりきっているエイドリアンはやっぱり素敵でした。彼はやっぱりコメディが似合う…!!

この映画の中で、ピカソの愛人として登場するアドリアナ役のマリオン・コティヤールは、今までで一番美しかったです。ウディ・アレン映画の中のかわいい女性って、ほんと憧れなんです。男性はこういう女性を好きになるんだな〜としみじみ思ってしまいました。

ウディ・アレンの映画自体、好き嫌いが分かれる作風だし、アカデミー賞が好むような“ずっしり心に響く系”ではないですが(でも脚本賞を受賞してるけど)、これは胸を張って面白い!!と言えます。特徴的ではないですが、美術もとても素敵です、三つの時代のパリが一気に味わえます。雨のパリに行きたくなります。ぜひ映画館で!!
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by pop-cult | 2012-05-31 21:42 | 外国の映画
イタリアンのホラー映画の巨匠、ダリオ・アルジェント監督の最新作『ジャーロ』を観てきました。主演は大好きなエイドリアン・ブロディ!この組み合わせは熱いです。日本にくるのを楽しみにしていた1本です。

『イタリアで、若くて美しい外国人女性ばかりを狙った連続殺人事件が起こっている。被害者は皆、拷問され切り刻まれていた。そんな中、ファッションモデルをしている妹が行方不明になり、心配をしているリンダ(エマニュエル・セニエ)が警察に相談に行くと、猟奇殺人を専門に扱う変わり者のエンツォ警部(エイドリアン・ブロディ)を紹介される。』

「サスペリア」や「インフェルノ」など、私が観たことのあるアルジェント監督の映画は、どれも少女が主役で、出演している男性の印象が薄いものばかりでした。でも今回は、エンツォ警部が中心の話で、逆に少女の印象が薄かったので意外な感じがしました。
登場人物も少なく、CGなどもほとんど使われていないし、とてもシンプルです。すごく凝った展開とか、最後に驚くオチがあるというような映画ではないので「めちゃくちゃ面白い!!」とは思いませんでしたが、とにかく古典的なホラーサスペンスといった感じで、それなりに楽しめました。

最初はなぜかいきなり日本人(と、ハーフの人?)が出てきて、B級感をあえて狙ったのかと本気で疑うほどの演技のおかしさに笑ってしまいましたが、主要登場人物が出てきてからは「こっからが本気です」と一気に空気が変わりました。演技力って大事なんですね…。監督はきっと日本語が分からないから、しかたないけど。

エイドリアン・ブロディの役への入り込み方がすごくて、最初の一言から「こんな声だったっけ?」と思うくらい渋い声で、一匹オオカミキャラ。つい買ってしまったプログラムには「オールド・ファッションの刑事像を役作りで体現」と書かれていてニヤリとしてしまいました。
彼の表情のみを追う長回しのシーンもあって、表情だけで感情を表せてしまう彼には今回も驚かされました。

それに後から知って驚いたのは、犯人である醜い男「ジャーロ」の役も、実は偽名を使ったエイドリアン・ブロディが1人2役を演じていたそうです。予告を観たときに犯人の目元がエイドリアンに似ているなーと思ったのですが、映画を観ている時には、特殊メイクのせいもあって「やっぱり違う人だわ」と思って全然気がつきませんでした…。

それに彼は製作にも参加しているので、「アルジェント監督の新作」というより「エイドリアンの気合いの1本」と言った方がしっくりくるかと思います。
誘拐されるファッションモデル役の女優さんも、当時エイドリアンと交際中だったエルサ・パタキ(綺麗すぎる)というのも「おやおや?」状態でした。(先に出演が決まっていた彼女が、エイドリアンに脚本を見せたことが始まりだったそうです)

きっとアルジェント監督ファンの人は「ガッカリ」が7割、「彼の映画だから何でも良し」が3割予想ですが、とりあえずエイドリアンファンの方は必見だと思います。私の周りにはファンはいないけど…。渋谷のシアターNでモーニング&レイトショーのみの上映中です!!

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by pop-cult | 2010-09-14 21:48 | ホラー映画
原題が「The Singing Detective」なので「歌う大捜査線」になってしまうのも分からなくはないのですが、あまりの面白さに「タイトルで損してる!!」と思ってしまった映画です。2003年のアメリカ映画で、日本では未公開です。主演はロバート・ダウニー・Jr。他にはエイドリアン・ブロディ、ケイティ・ホームズ、(ハゲのカツラを着用の)メル・ギブソンが出ています。

『謎の皮膚病に冒されて、全身の皮膚がただれ動けない状態で入院中のダン。小説家である彼は、自分の病気に対する不安や怒りから、医師たちに悪態をつく毎日。そして自分の小説の中の話と、現実との区別つかなくなり、精神的に追い込まれたダンは、セラピーを受けることに。セラピストのアドバイスを聞き、彼は執筆を再開、妄想と戦いはじめる。』

主人公ダンは、幼い頃のトラウマと、今の現実、そして自分の小説の登場人物とが、色々と頭の中でごちゃごちゃになっているんです。例えば、昔、自分の母親の浮気相手だった男が、小説の中の悪役として現れたり、自分の妻の浮気相手(という妄想)だったり…。時にはダンの小説を映画化したいという、うさんくさい映画関係者だったり。どこまでが現実で、どこまでが妄想なのか、一度見ただけではちょっと難しいのですが、そのアベコベ感がとにかく面白いです。

映像の質感、光、カメラの動き方とか、その都度変わるから「え!?」と思うシーンが沢山あります。それに、あきらかに小説の中のシーンでは、背景が妙に暗くて、登場人物や、一部の小道具にしか光が当たっていなかったり。これは「ダンの書きかけの小説の中だから、まだ写っていないものに関しては、細かい設定がダンの中で決まってないことを表している」と監督がオーディオコメンタリーで言っていました。
どのシーンにも監督のそんなこだわりが沢山あって、もはやこだわりというより、オタクの領域だと思いました。もちろんオタクは褒め言葉で、面白い映像や美術にもちゃんと意味があることが分かって、更に好きになりました。

そんなアートな雰囲気を感じさせつつも、全体的にはサスペンスコメディにちょっとミュージカルも入ってる感じで、結構怖い殺人シーンがあったかと思えば、いきなり医師たちが全員で踊りだしたり。
ダンの皮膚病メイクも、ここまでやるかというほどリアルに気持ちが悪いし、悪態つきながらも辛くて泣き出したりする彼の姿はこっちまで気が滅入りそうですが、どこか笑えるキャラクターなのでそこまで重くならず、不思議なバランスで成り立っている映画だと思います。主役のダウニーJrはやっぱり演技が凄いです。

それに他の出演者も演技力がある人ばかりだと思います。ちなみにエイドリアンは、やっぱりコメディが向いてるな〜と改めて感じました。出番は少ないですが、彼が出ていなかったら多分借りることもない映画だったので、疑わしいタイトルでも借りてみて良かったです。意外なラストシーンも好きでした。

踊る大走査線とはほとんど共通点ないし、意味がわからないとか、(ダンのメイクが)気持ち悪いとか、好きになれない人もきっといるけど、妄想系映画が好きな人にはおすすめです。
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by pop-cult | 2010-06-06 00:24 | 外国の映画
謎解きサスペンスとして話題になっているスコセッシ監督の 「シャッター・アイランド」見ました。

この映画は本編の前に「謎解きのヒントが随所にちりばめられてい るので、皆さん、表情など見逃さぬように」的な文章から始まります。その演出って…どうしてここまでハードルをあげたのか、自ら首を絞めるような真似をしているのか、よく分かりません。つい「シックスセンス」と「ユージュアル・サスペクツ」と比べてしまう と“衝撃のラスト”とまでは言えないというのが正直な所です。最初の文章のおかげで無駄に深読みさせられるし、あの文章はいらない気がしました。それに試行錯誤して作ったというより「これやっとけば面白いよね」的な、妙にこなれた印象を受けてしまいました。それでも飽きずに楽しめたのは確かです。その理由は出演者にあると思いました。

私の周りにはアンチが多くて可哀想なディカプリオは、確かに「タイタニック」以前のような美しさは無いですが、主役だけあってオーラがあるなーと感じました。映画そのものは好きではなかった「ブラッド・ダイヤモンド」(ディカプリオ主演)でも同じことを 感じました。
「シャッター・アイランド」の前半では普通の船酔いした刑事さんでしたが、後半ではちょっと「シャイニング」のジャック・ニコルソンが降臨していました。

ディカプリオの相棒役のマーク・ラファロはとくに特徴のない役でしたが、やっぱり今回も素敵でした。あの優しい顔、意外にかっこいい声、ナゾの存在感。その辺にいそうでいない味が役者には大事なのだなーと感じました。

ベン・キングズレーは何の映画に出ていても「あ、ガンジーの人だ」と毎回思ってしまうのがちょっと残念なところですが、親切そうに話していてもどこが怖い不思議なルックスが、いい人選だと思いました。

そしてミシェル・ウィリアムズ!やっぱりかわいいです。今回は全くかわいい役ではありませんが、暗い役が似合います。ナゾがあったり、トラウマがあったりするような重〜い役をこれからもどんどん彼女にはやってもらいたいです。
ちなみに宮崎あおいさんにも暗〜い役をリクエストしたいです。似合うから。


出演者が良かった映画と言えば、大好きなエイドリアン・ブロディ主演の「キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語」もそうでした。
ポーランドの移民の青年がシカゴで黒人用クラブを経営していて、そこで出会った才能のある黒人のミュージシャンを売り出していく話です。実在するシカゴのブルースレーベルの伝記的な映画で、私にとってはとくに興味がある話ではなかったのですが、見始めたら全く飽きることなくしっかり観ていました。きちんと完成されている映画という印象でした。

エイドリアン・ブロディはやっぱりうまいです。どんな役をやっていても馴染んでいます。でもこういう普通な役を観ていると、ついもっとクセのある変な役をやってほしいという気持ちが生まれてしまいますが…。

ビヨンセは金髪のカツラが恐ろしく似合っていなかったけど、歌声はかっこいいです。音楽映画にはどんどん出てほしいと思いました。「ドリームガールズ」観なくちゃ!です。
モス・デフは「僕らのミライへ逆回転」を観て以来ちょっと好きな役者です。もともと音楽の人らしいので、リアルで良かったです。


話そのものに魅力を感じられなくても、役者によって楽しめる映画ってあるものだな〜と感じました。その逆も又然り。
「シャッター・アイランド」を観た人がいたら、一番最後のディカプリオの一言をどう捉えたのかぜひ聞かせて下さい。
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by pop-cult | 2010-04-28 09:45 | 外国の映画
エイドリアン・ブロディと菊地凛子が共演のコメディ映画ということで、日本ではいつ公開されるのか楽しみにしていたら、結局公開はされずDVDになっていたので借りてきました。

『孤児のブルーム兄弟(兄マーク・ラファロ、弟エイドリアン・ブロディ)は、親の愛情も贅沢も知らずに育ったため、同級生のお金持ちの子供に嫉妬していた。ある日そんなお金持ちの子供たちを騙してお金を儲けようと、兄は弟が主演の「詐欺物語」を作成する。弟は見事に兄が作った「役」になりきって作戦は成功。その日以来二人は詐欺のプロとなった。今は無口な日本人の女性詐欺師(菊地凛子)と組んで活動しているのだが、弟はいいかげん兄が作った「役」になって女性を騙すことにうんざりしていた。そんな中、彼はターゲットの未亡人(レイチェル・ワイズ)を好きになってしまい、トラブルに巻き込まれる。』

私としては出演者がすごく面白いと思いました。エイドリアン・ブロディは元々大好きなので彼を目当てで見たけど、マーク・ラファロもかなりいい味出ていました。イケメンではないんだけど、妙に落ち着いた口調が不思議とかっこ良く見えてくる不思議な俳優だと思います。レイチェル・ワイズの天然役も似合っていてかわいかったです。あと菊地凛子。正直どうなんだろう…と疑いながら見ていたけど、喋らないかわりに表情が豊かなところが好きでした。ただセリフはたったの一言というのはいくらなんでも喋らなすぎ…。ただでさえアメリカ映画に急に日本人が出てくると安っぽく見えることが多いし、それに女性詐欺師っていう現実味のない役柄だから、もう少し普通っぽさが欲しかったです。普通にしてても十分普通に見えない雰囲気だから…。

菊地凛子のキャラクター同様に、この映画は全体的に普通っぽさがなさ過ぎたように思いました。詐欺の兄弟のコメディ映画が普通でも困るんだけど、ちょっと中途半端に感じる所が多かったです。例えば「ダージリン急行」だったら(同じエイドリアン主演&兄弟モノってことで、つい比べてしまった)、兄弟の会話は部分的にすごくリアルで、でもやってることは、電車で大騒ぎしていい大人が追い出されたりあり得ないこと続きだったり…。「ブラザーズ・ブルーム」はまじめな会話ほどリアリティがなくて、でも詐欺計画の内容は、ぶっ飛んでる計画というより意外と保守的。そこがちょっと物足りなかったです。

もしかしたら中途半端と感じたのは「笑いのセンス」の問題かもしれません。私は「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督の笑いのセンスはツボなので、ちょっとした部分で大爆笑でした。でも「ブラザーズ・ブルーム」を観ながら思ったのは、『この監督(…というか脚本の人か)ともし私が友達だったら会話が弾まなそう』ということでした。エイドリアン・ブロディがレイチェル・ワイズの車にわざとぶつかっていくのを見ていたマーク・ラファロと菊地凛子が、遠くから「6.5」とか「7.8」とか点数をつけているシーンとか、きっと笑わせたいのであろう場所が面白くなくてイラッときました。詐欺師のボスキャラみたいなおじさんが眼帯しているところとか、菊地凛子がバービー人形を爆破させて楽しんでいるところとか、登場する小物のセンスも王道すぎてがっかりでした。

でもそこまで辛口で批判しておきながらも最後までちゃんと観たら、ラストのオチとか好きでした。美術も衣装もシンプルで好感がもてるし、映像とか光も綺麗で期待してなかったところで楽しめました。やさしい映画でした。あと、外国版のポスターはかなりツボなので載せます。とにかくエイドリアン・ブロディには「ベルト・ツイードジャケット賞」(「ベスト・ジーニスト賞」みたいなノリで)をあげたいです。

作品の雰囲気を人柄で例えるなら、ウェス・アンダーソン監督が「面白いしいい人」だとしたら、この映画の監督(ライアン・ジョンソン)は「面白くないけどいい人」といったかんじでした。知らないくせに言いたい放題でした。

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by pop-cult | 2010-02-18 10:02 | 外国の映画
一昨年くらいに劇場公開されて、ちょっとだけ話題になっていたような、いないような「ザ・シーカー 光の六つのしるし」という映画を観ました。日本ではあまりメジャーな俳優さんが出ていないし、原作も有名じゃないから(私が知らないだけか?)やっぱり微妙なんだろうと思って観てみましたが、ファンタジー好きとしてはなかなか楽しめました!
ごく普通の少年が、実は「あちらの世界」を救う選ばれし者で、気づいていない本人は「あちらの世界を破壊しようと企む闇の世界」の人に襲われそうになる。そこにただの近所の人だと思っていたおじさんおばさんが、実は「あちらの世界」の人で「君はシーカーなんだ!!」と少年に告げるという。まさに王道ファンタジー。続きものじゃないようなので、物足りない気もしますが、伏線だらけのもりもり感が、王道でも飽きずに観られて良かったです。CGはやっぱりちょっと安っぽいですが許します。

ごく普通の少年が主人公といえば「ダレン・シャン」
イギリスの人気児童文学で、バンパイアものということもあって気になって読んだものの、入り込めずに1巻だけで終了。それが実写映画化されたというのをテレビで予告編を見て知って、ちょっと面白そうだったから、もう一度読み返そうとしたら、もう古本屋に売っていたことを思い出してガッカリだったという…。
うろ覚えのストーリーは、主人公ダレンと友達が闇のサーカス「シルク・ド・フリーク(フリークというのは奇形という意味)」に怖いもの見たさに行き、そこでハプニングが起きる。ダレンはサーカスの毒蜘蛛に刺された友人を助けるため、ヴァンパイアと取引し、自分が犠牲を払い、半ヴァンパイアとなる。というような王道よりもちょっと怖さが目立つお話です。

ダレンと取引をする正規ヴァンパイアが写真の左側の人らしい。いろんな映画で見掛けるけど名前がわからないこの俳優さん。ヴァンパイアにしては健康的で闇がなさそうな雰囲気なような…。これこそ華奢で鷲鼻のエイドリアン・ブロディが合いそうではないか!?と叫びたいです。いつか観たい、彼のヴァンパイア役…。
ちなみにミスター・トールという、たしかサーカスの団長の役は渡辺謙さんらしいです!知らずに観ていて彼が出てきたらと多分びっくりするけど、日本人の活躍は嬉しいものです。似合いそうだし楽しみです。

とにかくファンタジーブームがとまらない私は、持ち物にも少しファンタジーを取り入れています。そしてファンタジーを感じる来年の手帳、早速買いました。今年もペーパーブランクスです。
左側は今年版の「フレンチシルクの宝物・プルーン」これがたまらなく好きで、荷物を減らしたい病の私も毎日持ち歩くほど惚れこんでいます。来年も「フレンチシルク〜」の色違いにしようか迷っていましたが、ペーパーブランクスのコーナーで他のデザインを見ればみるほど迷ってしまい、いつの間にか「フレンチシルク〜」はランキングから外され、他5種類くらいの戦いが3週間ほどあり(単なる優柔不断)結局「ミラー」という名前のキラキラしたこの手帳が勝利しました。このデザイン、いかにも羽ペンが似合いそうではないですか?羽ペンまでは持っていないですが。
次は手帳ではなく、手のひらサイズのノートを見つけたのでそちらを狙っています。名前もアシッドマンの曲名と一緒の「夏の余韻」だし!見た時びっくりしました。誰が付けたんだか、ペーパーブランクスの手帳&ノート、どれもすごい名前がついています…。でもそこも愛着がわくポイントの1つですね。
来年の手帳をまだ迷っている方にはおすすめです♪
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by pop-cult | 2009-11-27 00:17 | ファンタジー映画
たくまゆみこ と おおたけまなみ の 2人展「つながる呼吸」

日程:2009年7月17日(金)〜28日(火) 定休日:水曜、木曜
cafe gallery  リトルコ 東京都北区上十条3-24-1
営業時間:14:00〜20:00

たくまさんは、木と使ったアクセサリーやオブジェを展示します。
おおたけは、プラバンを使ったアクセサリーや、オブジェ、イラストを展示します。(写真はその中でも一番ふざけた雰囲気の歯医者のピアス…)

今回はいつものscholeメンバーではなく、前の仕事で一緒だった友達と2人でやります。場所もたくまさんが前に個展をしていたリトルコ!こじんまりとした素敵なカフェです。お近くの方はぜひお越し下さい!もう一つ、展示用ブログを作ったので、詳しくはリンク見てみてくださいっ

この展示に向けて、やや引きこもり生活しています。映画館に行きたい欲が蓄積されていく…
少しでも緩和&BGMのためにDVDを流していたけど、好きな映画はどうしても手が止まってしまうお気に入りのシーンがあります。例えば「フローズン・タイム」は最後のベンとシャロンが雪の中を走っていくシーン、何度見ても鳥肌。「ダージリン急行」は、お父さんの車の修理工場の回想シーン(特にエイドリアン・ブロディが修理工のおじさんを抱きしめるところ)、何度見ても笑いながら泣きそうになります。「ラビリンス」はジャレスの「ダンス!マジック!ダンス!」の歌のシーン。変なタイツみたいな衣装のくせにかっこ良すぎ…。

展示も楽しみだけど、落ち着いたら観たい映画が沢山ー!まずは「ハリー・ポッター6」と「サンシャイン・クリーニング」を観ようかと思います。「キャデラック・レコード」は8月だったかな、エイドリアン・ブロディの新作ですよ!!日本人にはいまいち人気のない彼ですが、今もけっこう色んな映画に出てるのですよー!菊池凛子との共演作はいつ日本に来るのだろうか、どなたか情報お待ちしています…。

プラバンを切る作業にやや飽きてきたおおたけでした。
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by pop-cult | 2009-07-10 23:05 | ♡プラバンアクセサリーetc.♡
好きだなぁ、この映画。やっぱりウェス・アンダーソンいいなぁって思いました。最初から最後まで顔が笑ってました。

「ダージリン急行」はいつものように家族がテーマで今回は、お父さんが亡くなったことで一年間連絡をとっていなかった兄弟が、長男の呼び掛けでインドで再会するという話で、男3人兄弟が主役です。その三人が面白すぎるんです。

家族ってそんなもんだよなーってくらい、久々だろうとなんだろうとすぐ言い合いになったりするんです、彼らは。特に長男が自己中で、強引なルールを作ったり、次男と三男が食べるものまで勝手に決めるという、かなり濃いキャラ。彼は「俺ら三人で心の旅をして、絆を深めよう!!」とやる気満々なんだけど、既に「心の旅」なるものって強制されてするもんじゃないだろーって、根本から間違っちゃっててウケます。
その長男役のオーウェン・ウィルソンって、「ライフ・アクアティック」とか「ナイトミュージアム」でイケメンのイメージがあったけど、この役ってまず顔ってか頭が包帯ぐるぐるでよく見えないし、イケメンとは遠いキャラクターで新鮮でした。

三男役のジェイソン・シュワルツマンは、同じくウェス・アンダーソン監督の映画「天才マックスの世界」の主役だったのをつい最近観ていたので、もう10年くらい前の映画なのに顔は同じだからどうもその役が重なっちゃいました。「マリー・アントワネット」に出ていたのは後から気付いてちょっとびっくりしたけど、なんか彼っていつでも表情がないみたいな演技してるような…(そこが面白くて好きなんだけど)
「ダージリン急行」は本編の前に「ホテル・シュヴァリエ」って短編が流れるんですが、それは三男の彼が主役の話で、その時も彼の無表情を観てるだけでなんか笑えてくるんです。可愛いナタリー・ポートマンとの組み合わせも良かった。「ダージリン急行」を観ると謎めいたまま終るこの短編の意味も分かって、ちょっとじーんときます。

けどけど、一番楽しみだったのが次男役のエイドリアン・ブロディ!ウェス・アンダーソンの世界観にエイドリアン・ブロディって絶対面白いはず!ってかなり期待しちゃってたんだけど、やっぱり本当に面白かった!私の中では、エイドリアン・ブロディってすごくコメディーが合ってると思ってて、前に「ダミー」っていうちょっとコメディな映画に主役(腹話術師を目指す、冴えない男の役)で出ていたのがすごく好きだったので、今回の役も(そんな冴えない役ではないけど)ウェス・アンダーソン作品初参加でもすんなりハマっていました。その「ダミー」って映画の中で、躓いてこけるシーンがあって、全然重要じゃないシーンだったけど、その演技がリアルすぎてずっと頭に残ってたんです。で、今回の「ダージリン急行」にも重要じゃないけど頭をぶつけて「痛い!」ってなるシーンがあって、もうその演技を観ただけで嬉しくなっちゃって爆笑でした。そーゆー演技がはえる映画なんです!

とにかく小ネタが満載の映画なんです。だから逆に笑いのツボがずれると全然面白くない映画なのかもしれません、これ。私的にはかなりツボで、長男と次男が殴り合いの喧嘩になるシーンも、みんなで電車に石をぶつけるシーンも最高でした。
そんな笑える映画だけど、ここまで美術もセンスよくて刺激される映画って、やっぱりなかなかないし、音楽も良くてエンドロールの「オー!シャンゼリゼ」も気持ちいい。他にもやけにインドを意識した音楽も笑えたし、ウェス・アンダーソン映画独特の《人がスローモーションで走っているところにロック!》もやっぱりいい!サントラ欲しいです。

そういえば、ほんっとちょい役でビル・マーレイも出てました。もう顔だけで笑わされるから悔しいんだけど好きです。
笑えるって何度も書いたけど、辛かったこととか忘れたいような思い出も、最終的には全て笑い話にしてやる!って気持ちで生きている私にとっては、勇気をもらえる映画でもありました。おすすめです。
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by pop-cult | 2008-03-22 23:48 | 外国の映画
ピーター・ジャクソン版キングコングを観るの、三回目にしてこの映画好きだ!と確信しました。
私は「エイドリアン・ブロディ来日しないかな…」が口癖になりつつあるくらい彼が大好きです。それなので最初は「エイドリアン出てるし一応観とくか〜」と、映画自体はあまり興味がなくなんとなく観てみました。たしかにエイドリアンの役は、現実味に欠けるくらいかっこいい役で、他の映画での役と比べると断トツでキラキラしています(今までの役は…貧弱エアピアニスト…頭の弱い殺人鬼…体を売ってるパンク野郎…詐欺師…良くても腹話術師…)キングコングでは脚本家の役で、ナオミ・ワッツと恋に落ちて、彼女がコングにさらわれた時に一人でも助けに行くなんていう「脚本家タフだなぁ!」と笑っちゃうくらいかっこいい。
でもこの映画が好きな理由はそこだけではありません。とにかくエンターテイメントなんです。映画らしい映画。恋愛あり、アクションあり、笑いあり、ホラーあり、美女あり、涙あり…いろんな要素が詰め込まれています。無いものと言ったら、それこそタフすぎる脚本家だったりと「リアリティ」はない。(ナオミがあんなにコングに振り回されて骨折もしてないことも、恐竜に追い掛けられても生きてた人々も、ダイ・ハード的お約束として見逃してあげなきゃならない場所は沢山あります。)でもそこまでは、他のハリウッド映画でもあるにはあります。キングコングがそんなハリウッド映画に差をつけたのは、やっぱり美術と演出と人選だと私は思いました。やっぱりロード・オブ・ザ・リングを作ったピーター・ジャクソンってちょっと凄い!

まず1930年代のニューヨークを再現した街並みに感動します。細かいところはほとんど映ってないのに、メイキングをみたら全ての店の細部まで作り込まれてて、肉屋の肉まで型をとるところからはじめてて気が遠くなるような仕事量で驚きました。船のセットも凝っていて、食堂やらトイレやらほとんど映らない部屋まで本当に人の気配をしっかり感じさせる作り!わざと食べ残しが流しに置いてあったり。船の中にいる色んな種類の動物の糞まで一つ一つ作り別けていました。それにメインとも言えるコングがいるジャングルは、もうロード〜のファンゴルンの森ですよ!いちいち色とか美しい。とにかくどのシーンも手の入り方が凄まじいから説得力があるんです。ジャングルの色とか、リアルさで言ったらきれいすぎるくらいなんだけど、その本物より少し大袈裟な作りが、映画全体をもりあげてくれているように感じました。
それに演出も、ロード〜の時にも思っていたけど、劇的で分かりやすいんです。っていっても昼ドラみたいな安い演出っていう意味じゃ無くて。例えばナオミが船に乗るシーンは「この船に一歩足を踏み入れたら後には引き返せない…」という空気を、ナオミの足をアップに映してホラー映画のオバケが出る前に使われるような音楽を入れる所とか。ナオミが無事に逃げてきても、みんなコングを捕獲することに必死でナオミのことなんか見てもいない衝撃的なシーンも、スローモーションでジャック・ブラック達の残忍な表情を映していたり。分かりやすくて、でも安っぽくはならないバランスの演出がピーター・ジャクソン監督の必殺技だな!と思いました。
あとは出ている役者たちが、大物過ぎない感じが、ロード〜同様良かったです。ナオミ・ワッツももちろん大物だけどアイドルっぽさはないし。リトルダンサーのジェイミー・ベルが出ている所もいい。どの役者も自分のこだわりで仕事を選んでいる人のように感じるから良いのかな。

ここまでダラダラと良かった所をあげてきて、そこに肝心のキングコングの話が一つも出てないことに気付きました…。つまりは、キングコング自体に興味が無い人でも楽しめる要素は満載の映画ってことです!
キングコング&ランピー(船のシェフ?)役だったアンディ・サーキスは、メイキングを見ていたら本当にノリが良い人みたいで、ただのメイキングでもランピー役になりきって船の中を紹介していました。調理場の紹介では、香辛料はどこの国から仕入れてるだの、その場の思いつきで話しまくり、挙げ句の果てには流しの食べ残しまで「誰かが残したみてーだ、もったいねー」と食べていました。(せっかく装飾部のスタッフが用意したものだろうに…、でもランピーのおかげで細部までこだわったそーゆーものたちがメイキングで映ったからいいのか)あんなに面白人間だったとは。ゴラムとかコングじゃない生身の彼の演技をもっと観たいな〜と思いました。
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by pop-cult | 2007-11-06 16:43 | 外国の映画