アクセサリー作家でちょっと映画オタクな大竹真奈実のブログです。ファンタジー、妄想系映画多め。制作しているプラバン+ビーズ刺繍のアクセサリーのことやSCHOLE活動日記も。

by ohtake-j-fox

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精神科医フロイトとユング、ユングの患者であり後に自身も精神科医となったザビーナ、この3人のドロドロとした人間ドラマを、デヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化した『危険なメソッド』観てきました。

クローネンバーグ監督は「ビデオドローム」と「イグジステンズ」の2本を昔観ただけなので、グロくてちょっと難しい監督という印象でしたが、今回はだいぶ前から楽しみで仕方なかったです。だって、フロイトとユングの話なんて、気にならないわけが無い!!

心理学とかの知識はゼロの私ですが、あまりにも変な夢ばかり見て自分の頭の中がどういう状態なのか気になった時期に、フロイトの「夢診断」を知りました。あの手の本は難しくてなかなか読めなかったけど、何となく「フロイトはなんでも“性的な願望”のせいにするけど、もう1人のユングって人の方が、判断に決めつけがなくて納得出来るかもなー」とぼんやり考えたことがありました。彼らが実際はどんな人たちで、どんなことを説いていたのか、映画だったらもっと分かるかも!と期待して見に行ったら、これが面白かったーーー。
前に座ってた人はイビキかいてたけど、私は集中しましたよ。

まず出演者がいい。この映画の主役ユング役はマイケル・ファスベンダー。いまいち覚えにくい顔つきのドイツ人俳優で、私が見たのはイングロリアス・バスターズです。映画デビューは「300」らしいです。この映画では存在感があるなーと感じました。

ユングの恩師であるフロイト役は、我が王、ヴィゴ・モーテンセン(LOTRのアラゴルンですよ)老けたよねー、そういう役なんでけどね。でもかっこいいです。

この映画のキーパーソン的なザビーナ役はキーラ・ナイトレイ、ここまでやるか?というほど顔を歪ませながらの精神患者役には女優魂を見ました。控えめに表現しても気持ち悪いです。もともと綺麗だけどあんまり好きじゃない顔の彼女…でもこの映画での頑張りはすごいと思いました。
あとはヴァンサン・カッセルもまた「ブラックスワン」系の色狂い役でウケました。

とにかく出演者の会話が中心の映画です、眠くなる理由も分かります。精神科医達の会話だし、なかなか難しいとは思います。でも興味のある人にとっては面白い会話になっているのではないかと思います。精神的に不安定な人の症状は一体どこから来ているのだろうか?過去のトラウマ?親との関係? そんなやり取りをしながら、ところで自分の精神は正常なのか?と急に思ってしまったり、実に人間らしい話!

精神科医だから難しい言葉を使って、あれこれ分析してるけど、引いて考えるとありがちで簡単な誰でも持ってる人間の欲の話だったりして。そう思うとアホくさくてちょっと愛おしい気持ちになります。

最初はやっぱり独断的なフロイトが変人に映るけど、だんだんとユングの方が堕落的な人間に見えてきて、その逆転するあたりがかなり面白かったです。ザビーナは化け物からだんだんと美しい人間に見えてきて、その変化が面白かったです。次はDVDで吹き替えで見たいです。
あと、映像も綺麗で良かったです、撮り方も面白いです。この手の題材が好きな人にはおすすめです。
クローネンバーグ監督の「イースタン・プロミス」見ないと!

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by pop-cult | 2012-11-05 11:57 | 外国の映画
大好きなフランス人監督、セドリック・クラピッシュ監督の新作『フランス、幸せのメソッド』が、ツタヤ限定でDVDレンタルになっていたので早速借りました!

クラピッシュ監督の映画はすべて観ていて、そのほとんどが大好きなので、やっぱりちょっと期待しちゃいましたが、はっきり言って今回は期待はずれ…(ごめんなさい!でも思ったまま書きます)
『猫が行方不明』とか『スパニッシュ・アパートメント』のように終わった後に、映画の素敵な余韻が残るのが好きなんだけど、この映画は衝撃的な終わり方で今までの終わり方とはだいぶ違うので驚きでした。
でもでも、やっぱりクラピッシュ監督“らしさ”が所々に見つかると、やっぱり嬉しくて、そこはやっぱり好きでした。

フランスというのは、主人公の名前で、リストラをされて自殺未遂をしてしまう美しいシングルマザーの話です。最初からそんな重い始まり方ですが、そこはやっぱりクラピッシュ監督流で、笑いを交えた雰囲気に進んで行きます。

フランスはお金持ちのバツイチ男の家に、お手伝いさんとして雇われることになるのですが、この男がもーう嫌なヤツ!!!ザ・仕事人間で、女もとっかえひっかえタイプなんです。別れた奥さんが急に子供を預けにきても、もうどう接したらいいのか分からず、フランスに子守りも頼んじゃおう!困ったことは金で解決!と、きたもんなんです。

「これは、この嫌な男と、フランスが仲良くなるっていう、見え見えの展開だろうなー」と思いながら見ていたら、半分正解、半分不正解で、途中から二人のやり取りがすごく面白かったです。
クラピッシュ監督は、“人々の何気ないやりとり”を描くのがやっぱりうまい、面白いです!
フランスのキャラクターがとても素敵で、フランスと話していると嫌な男もかわいく思えてきたり…

しかし…
とにかく、終わり方が、なんでここで終わるの!?という場所で、まさかのエンドロールが始まってしまったので、それがもう残念で仕方ありません。
クラピッシュ監督は好きだから、また次回作にでも期待したいと思います。

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by pop-cult | 2012-09-04 20:46 | 外国の映画
渋谷のシネマライズの前を通るたびに気にしていたけど、これまた時間は早く通り過ぎ、またまた準新作100円レンタルで借りちゃいました。『ソウルキッチン』心の食堂という名前のちょっとさびれた大衆食堂のお話です。

『ドイツのハンブルグでレストラン「ソウルキッチン」を経営するジノスは、微妙な経営状態のレストランを続けるべきか、仕事で上海に旅立ってしまった恋人を追いかけるべきか…と、なんだかモヤッとした日々を過ごしている。そんなときに実兄が仮出所をしてきて「レストランで働くフリをさせてくれ」との申し出があったり、税務署に税金の支払いを命じられたり、衛生局からはキッチンにダメだしをくらい、重い食洗機を動かして腰を痛めたりと、次から次へと困難が降り掛かる…。しかしひょんなことから新しいくせ者シェフを雇ったり、兄も実際に働きはじめてなんだかんだでソウルキッチンは大繁盛!…とおもいきや……』

はじまってすぐにいまいちイケてない主人公に好感が持てました。もさい雰囲気に不機嫌な顔、原因は恋人が離れていってしまうから…かわいい… そして映画の舞台である“ソウルキッチン”の雰囲気も、雑さがちょうど良く好きでした。ジノスが上手いのか下手なのか分からない手つきで作った、揚げた魚とか食べてみたいと思いました。タイトルにキッチンとついているから、おいしそうな料理がもっと頻繁に登場するかと想像していたらそうでもなく、妙なリアリティを感じる設定でした。

後からプロフィールを読んだら、ジノス役の人は実際にレストランを経営していた経験があるようで、しかも本作の監督も友達で、そのレストランによく行っていたとか。それで共同で脚本を書いているというのです。お店がにぎわっていたり、ガラガラだったり、そんな差が極端な感じは、もしかして経験がそのまま出ているのか、ちょっとリアルで面白かったです。大きな会社の話ではなく、個人がはじめた小さなお店ってこんな感じなんだろうか、と身近に感じられたのも良かったです。

ジノスのなんともぱっとしないキャラクターを中心に、周りの人間のキャラクターも変な人ばっかりで面白かったです。近くに住んでるおじいちゃんは、レストランでイベントをやっていると「うるさい」と文句を言いながらもヘッドホンつけて食事しているし、新しく雇ったくせ者シェフの気取りすぎて大衆に受け入れてもらえない料理も黙々と食べているし。そんなストーリーに直接関係ないようなコネタで結構笑えました。ジノスの腰が限界に達し、ついに整体に行ったときも、ただ怖がっているだけなのになんか笑ってしまいました。どうってことない出来事なんだけど、間とか演技とかがなんとなく面白くて、そこがこの映画の一番の魅力かなと思いました。

大まかなストーリーはちょっと強引でリアリティないけど、人間味があるし、基本はコメディだからそこは許せました。映像や美術には力が入っている映画ではないけど、ソウル・キッチンにはなんとなく行ってみたいと思える魅力があります。ちょっと違うけど「スパニッシュ・アパートメント」とか「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」みたいな、人間関係のごたごたコメディ(でもうっかりしてると泣きそうになる)が元々大好きな私はお気に入りの1本になりました。おすすめです。
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by pop-cult | 2012-01-23 23:15 | 外国の映画
「ラブ・アクチュアリー」は、前から好きで何度も観ている映画の中の1つですが、先日また久々に見返したら本当にいい映画だなーと再確認しました。
ちょっとまだ早いですが、クリスマスシーズンにぴったりでもあるし、観てない人にはぜひ観てもらいたくてパソコンに向かってます。


イギリスを舞台に、様々な人たちの、それぞれの形の「愛」がテーマになっているオムニバス的な映画です。倦怠期の夫婦や、モテない冴えない元気な独身男性、同じ学校のマドンナに恋する小学生、再起をかけるおっさんロッカー、同僚に何年も片思いのアラサー女性、なぜかAVのスタンドインの仕事をしている男女などなど、いろんな人たちが登場します。「愛」と言っても恋愛だけじゃなくて、人と人の絆をテーマにしているので、震災が起きた後の今になって見返したことで、深く心に響いてきました。

始まってすぐに、ある人に片思い中の1人の男性が、友人の結婚式に歌のサプライズを用意しているというシーンがあって、そこでビートルズの「愛こそはすべて」が流れるのですが、早速涙目になってしまいます。わかりやすく幸せなシーンがあって、でもその幸せそうな結婚式の裏には悲しんでいる人もいるというドラマが徐々に分かってきます。
式の二次会で独身の男女が、浮かない顔をしながら「このDJ、最低よね」なんて言いながらBGMの文句を言い合っていたり、ちょっとしたシーンにイギリス特有(?)のブラックユーモアが散りばめてあるのがまた面白いんです。

ラブコメに欠かせないヒュー・グラントがイギリスの首相という役なのですが、ものすごく普通の人なんです。「偉い人も本当はこんなに普通の感覚をもった温かくてユーモアのある人間だったらいいよな〜」と思ってしまうような夢のある設定です。やっぱりヒュー・グラントのラブコメは裏切らないです。
他にはコリン・ファースが外国人の女性を好きになって必死に言葉を覚える話も、彼の地味な魅力が光っています。
リーアム・ニーソンが、亡くなった奥さんの子供(血がつながっていない)を育てる話もとってもかわいいんです。息子(まだ小学校低学年なのに立派に片思い中)が恋愛相談をしてくることで、二人の距離が徐々に縮まっていくシーンは胸が熱くなります。
アラン・リックマンとエマ・トンプソン夫婦のやり取りは、悲しい話で考えさせられたけど、何度も観ているうちに好きになってきた話です。夫婦は色んなものを乗り越えながら継続していくものなのだな〜と思って、話に深みも感じられるようになったり…。でもふとした時に「この二人、ハリー・ポッターでお互い先生として共演してるんだよな…」とスネイプ&トレローニーの姿を思い出して笑いそうになる時もあったり…。

すごく沢山の人が登場するのですが、みんなそれぞれいい味が出ていて、いつもどの話が一番好きか選びたいけど選べないんです。それに外国のクリスマスって飾り付けがモリモリで視覚的にも楽しいです。子供達のクリスマスの聖劇(なぜかタコとか人間以外のものがやけに登場する)の衣装もかわいくて、特に美術に力を入れている映画ではないけれど何となく好きです。


でもとにかくこの映画の一番いい所は、人を好きになるっていうのは楽しいばかりじゃないし、辛い思いをしたり、格好悪い自分になっちゃったり… そーゆー部分にスポットを当てている所だと思います。
この映画をもしキライって人がいたらちょっとひねくれ者なのかも…って思うくらい色んな人が共感出来る映画だと思います。すべてが満足いってる人生なんてありえないし、生きてると色々不満は尽きないけど、大切と思える存在の人が1人でもいたら、それだけで生きていく価値はあるし、愛って素晴らしい!!!なんて、思わせてくれます。

そしてここまでベタ誉めしておきながら、一カ所だけ疑問点があります。「俺、アメリカでいい女捕まえてくるぜー!」とイギリスを飛び出したイケてない男子が、自分の言った通りに美女からモテモテになっちゃうシーン。エンターテイメントな映画だとは思うけど、観ながらついつい「もしかしてこの美女たちは本当は殺人鬼とか、その手のオチが待ってるのかな…?」とあまりにサクセスストーリーすぎてタランティーノ映画みたいな想像しちゃいました。ここ、共感してくれる人、きっと多いはず…

「フォー・ウェディング」「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」の監督作品なので間違いないです。休日にココアとか飲みながらゆったり観てみて欲しい1本でした。
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by pop-cult | 2011-10-27 00:04 | 外国の映画
恵比寿ガーデンシネマが、今月の28日で休館するという悲しいニュースを知って、同じく悲しんでいたFちゃんと一緒に、年明け今年の“映画館始め”に行ってきました。ガーデンシネマ最後の作品はウディ・アレンの『人生万歳!』です。

アレン節炸裂なこの作品。やっぱり間違いなかったです。
「自分はかつてノーベル賞候補のすごい物理学者だったんだ、というのが口癖の偏屈オヤジ、ボリス。彼はある日、世間知らずの家出娘メロディと出会い、彼女を渋々アパートに泊めてあげる羽目になる。一日だけの約束がずるずると何日か過ぎるうちに、メロディはボリスを運命の人と思い込み、はじめは嫌がっていたボリスも彼女の純粋さに惹かれはじめる」

やっぱりウディ・アレンの超ブラックなセリフと、強引な展開、ぶっ飛んだキャラクター達が好きです。ちょうどいい具合に混んでいた劇場内のクスクス笑いもたまらなく楽しかったです。ちょっとだけが「やっぱりなー」という展開もあるけど、彼の笑いのセンスが好きな人なら満足だと思います。観た人にしか分からないですが、私の爆笑ポイントは「ミス・ナチス」「ラグビー選手(あれ?フットボールだっけ?)に対する熱い想い」「神様なんていないのよ」の3つです。(Fちゃんはきっと思い出して笑ってくれることでしょう)気になってくれた方はすぐに劇場へ…。

この日、来場者全員に配っていた17年間にガーデンシネマで上映された全作品のリスト!本当に面白い映画ばかり上映していたんだなーと改めて驚きました。ガーデンシネマって上映前に「当館で上映の作品は世界中から選りすぐりの素晴らしい作品です」みたいな文章が流れるんです。上映作品に誇りを持っているのって素敵。シネコンにはない良さがあったから残念で仕方がないです。もっと通っていれば良かったな。

でも、今まで観た映画を振り返ると、そこそこ来ていました。
一番最近は「パンズ・ラビリンス」これはしばらく頭の中がぐちゃぐちゃしたまま恵比寿を歩いた記憶があります。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」私には映画の良さはいまいち分からなかったけど、学校の帰りにきて、夜で街が静かで心地よかった記憶があります。
「10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス」どの短編が良かったか一緒に観た人と話した記憶があります。
「ウェイキング・ライフ」観たことがない映像の世界にドキドキした記憶があります。映画とともに色んな記憶が蘇りました。

「人生万歳!」のコピー「これぞ、ハッピー・エンディング」が、ガーデンシネマの最後を指しているようでさらにジーンときました。映画の最後も一瞬ヒヤッとしたけど、私は大好きでした。15日からは一本1000円で、今まで上映した作品からベストセレクション上映するそうですよ!恵比寿に行った際にはぜひ…。
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by pop-cult | 2011-01-12 23:14 | 外国の映画
「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」という面白そうなタイトルの期待を裏切らない映画でした。2007年のイギリス映画です。

葬儀の当日、間違った死体が家に届いた所から始まるこの映画は、その後もあらゆるトラブルが続いて、なかなかまともなお葬式になりません。
悲しみに沈み込んだ母親、見覚えのない小さな男、アパートの敷金のことで頭がいっぱいの妻、車いすにのって人を杖で突つくおじいさん、厚意で参加しているのに「親族だっけ?」と冷たくあしらわれる友人、ただ昔の女に会いたいだけで参加している友人の友人、気がつくと全裸で飛び降りようとしている男…
そんな個性的な人々が集まった濃厚な1日のお話です。

「こんなお葬式あるわけない」って話なのですが、1つ1つの出来事は「あるかもな〜」と思える妙なリアリティーもあるから面白いんです。登場人物も「いそう〜」っていう人ばかりで、普通なはずの人たちが、普通じゃない出来事に遭遇してしまった時の本物のリアクションという感じがして、共感もできました。ちょっとブラックな小ネタ満載で、いちいち面白いです。俳優の表情だけで笑ってしまう箇所も多かったです。主人公が終始困り顔なところからして笑えます。

舞台はイギリスの田舎のお屋敷なので、建物そのものもかっこよかったです。多分室内の撮影はセットだけど、外国の人にとっては普通のインテリアでも、やっぱり洗練されている印象で素敵した。それに、日本のようにガチッと決まった喪服ではなく、黒を基調にみんな結構自由な服装で面白かったです。

あとは、なんと言っても特典映像が最高でした。俳優たちが、笑いの発作で演技を中断してしまうシーンばかりを集めたNGシーン集です。これがほんとに面白くて、中には監督らしき人が「はい、こらえて!みんな大人だからできるでしょ!はい、アクション!」と言うかけ声まで入っていて、見ながらこっちも爆笑でした。

ちょっとだけブラックだけど、最後は暖かい気持ちになれるおバカ映画です。いい大人が大騒ぎしています。おすすめです!
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by pop-cult | 2010-07-21 23:09 | 外国の映画
「ティファニーで朝食を」を観ていたら、オードリーがタッセルのイヤリングをしていて、素敵!と思ってよく見たら耳栓でした。今私の中で熱い「タッセル」付きの耳栓なんて存在するのか…素敵すぎて絶句です。


「愛おしき隣人」は謎すぎる映画でした。監督は、私が勝手に決めたアンダーソン3大巨匠の一人、スウェーデン人のロイ・アンダーソンです。前作は「散歩する惑星」こっちもいい意味で謎でした。
ちなみにあとの2人は、ウェス・アンダーソン(ダージリン急行/ザ・ロイヤル・テネンバウムズなど)と、ポール・トーマス・アンダーソン(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド/マグノリア)です。私が好きな映画監督で、彼らはアメリカ人ですが特に意味はありません。あと他にアンダーソンって名前の監督を知らないだけ…

あらすじは説明出来ません。テーマとかさっぱりです。スウェーデンの街に住む様々な人たちの、ちょっとした日常を淡々と写しているだけなのに、美術とかアングルとか、言葉遣いとか“間”が独特で、普通じゃない空気を持っています。恐ろしい夢とか、絶望的な気分とか、喧嘩した日とか、イラっとする時とか、そんな暗いエピソードばかりなのに、笑えたり温かい気持ちになるのはなぜだか不思議です。
マイナスな出来事をマイナスと捉えずに、一歩引いたところから笑い話として捉えているような変な余裕も感じるし、登場人物たちは確かにタイトルどおり、見ていると“愛おしい”気持ちになります。でもブラック・ジョークっていう見解が一番正しい気も…。「ラストオーダーだよー、明日がまたあるからー」ってセリフとか、何とも言えないけど、なんともいいです。

謎のくせに、笑いのセンスとか、美術とか音楽、人選のセンス、あらゆる部分で共感できて、私にはかなりのヒットでした。好き嫌いははっきり分かれそうですが…。

昨年の春頃に公開された映画ですが、今でもホームページがあってとてもかわいかったです。不思議すぎる予告も観られるので、気になった方はぜひ見てみて下さい。
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by pop-cult | 2009-10-04 00:14 | 外国の映画
知り合った人にはとりあえず「好きな映画は何ですか?」と聞きます。それでその人の答える映画によって、どんな価値観を持った人なのか、チラッとみることが出来るから面白いのです。それは音楽でも本でも、食べ物でもお笑い芸人でも何でもいいのですが、まずは一番すきな映画から。

そんな話をしていた時、ある人は「人に教える好きな映画と、本当に好きな映画は別」と言っていました。「好きだけど万人ウケしないのは分かってる」ってこととか、「ある程度自分をさらけ出せる相手だと分かったら言いたい」とか、「メジャーな映画すぎてかっこつかないから」とか、そんな理由からみたいです。ちょっと分かります、その感覚。
それに基本的に人と話すときは盛り上がりたいから、「分かる!」「面白いよね」と言ってもらえるような映画を挙げたいって思います。「ハリー・ポッター」(ほんと大好きだけどメジャーすぎる)でもなく、「アキュムレーター1」(ほんと大好きだけどマイナーすぎる)でもなく、なんかちょうどいい映画を!!って思うんです。


前置きが長いですが、そんな時にちょうどいいって思うのが『ディナーラッシュ』なんです。2002年のアメリカの映画です。当時は「料理の映画」という部分が目立っていたけど、観てみたら実はサスペンスで、映画が始まってすぐに人が死ぬからびっくり。
ニューヨークの人気レストランでの一日の出来事を、たくさんの登場人物と、たくさんのセリフと、ややたくさんの料理で描いたマフィア映画ってところです。日本映画で例えたら「有頂天ホテル」みたいに、同じ場所、一日の中にそれぞれの人がそれぞれの人生を生きていて、意外な所がつながっていた!という。

レストランの厨房は戦場と化していて、なまった包丁を使っていたら即クビに。そんな中でも実力のあるシェフはギャンブル中毒で、ラジオを聞きながらメニューにない料理を作り出したり超自由。画家志望のウェイトレスはお客できた美術評論家に媚びてみたり。辛口の料理評論家には色目を使って「いい記事」を狙うシェフは、何人ものウェイトレスと関係があったり…。
とにかくみんなめちゃくちゃで面白いんです。そこに少々「ゴッド・ファーザー」的要素を盛り込んであるから、面白くないわけがないんです。最後のオチも最高に気持ちがいいです。

この映画なら、初めて会う人にも堂々と薦められます。「セルフが多いのはめんどくさい」って人以外で、この映画が面白くないって思う人がいるのだろうか。私には想像出来ません。これがニューヨークなのだろうか、料理はおいしそうだけど、ブラックユーモア溢れ過ぎです。まだ観てない方はぜひ!
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by pop-cult | 2009-06-13 23:50 | 外国の映画
淡々としたストーリーに、音楽もセリフも少ないから眠くなるし、かといってちょっとでも寝ると話が全然わからなくなるし、でも起きてたとしてもわからないときもあったり。それでもなんかおしゃれで「よくわかんないけど、この映画好きって自分、かっこよくない?」みたい人が、フランス映画好きの30%だと思っているひねくれ者です。その30%の中の一人が自分だったりもするのですが、セドリック・クラピッシュ監督の映画は、そんなフランス映画の勝手なイメージを崩してくれた監督です。クラピッシュは大好きな映画監督の一人で、他には「猫が行方不明」や「スパニッシュ・アパートメント」などを撮っています。「PARIS(パリ)」もすごく楽しみで、やっとbunkamuraに行ってきました。しかし混んでてびっくり。

『心臓病で余命がわずかと診断された、元ダンサーのピエールは、アパルトマンから街の人たちを眺めながら手術の日を待つ毎日。ソーシャルワーカーとして働きながら3人の子供を一人で育てているピエールの姉は男運がない。パリの歴史研究家兼、大学教授は自分の生徒に恋をする。教授の好意を受け入れながらも、同時に同級生とも関係を持つ美人の女子大学生に恋愛感情はない。大学教授の弟で、もうすぐ子供が生まれるという建築家は、兄と違って「普通」であることに悩んでいる…。ピエールは死を目の前にして、パリに住む彼らのありふれた日常、営みを貴重で美しいものに感じるようになるのだった』

今までのクラピッシュ監督の映画は、どこにでもあるような「小さな」人間模様を「おもしろおかしく」撮っている映画が多かったけど、今回はそんなどこにでもあるような「パリの様々な人たちの」人間模様を「ちょっとシリアスに」でも「笑いも忘れずに」撮った集大成のような映画だと思いました。今までのクラピッシュ映画の流れを汲みつつ、新しさも感じました。監督自身もインタビューで「PARIS」は今までの自分の作品と響き合っていると言っていたのを読みました。今までパリが舞台の映画は撮っているけど、街自体を描いた映画ではなかったから、今回はパリを直接描いた映画を撮りたかったみたいです。だから、社会的階層、立場、感覚、人種、世代が異なる人たちが大勢登場します。今までより視線が広い映画です。
それでも、日常の小さな出来事に重点を置いているクラピッシュ監督の特徴は変わっていなかったのが嬉しかったです。当たり前だけど、クラピッシュ視線の「パリ」を感じました。
例えば、クラピッシュ監督の癖は、街の景色(綺麗な風景ではなく、生活感があるような建物や場所)が多く使われているところだと思っています。今回はロマン・デュリス演じるピエールが、いつも部屋の窓から目の前の建物に住んでいる人を観察していて、監督の癖が今までよりストレートに現れているように感じました。とても好きだったシーンの1つです。今までは「クラピッシュ監督は、きっといつも街や人を観察して楽しんでいるんだろうな」と思いながら観ていましたが、今回はもうすぐ死んでしまうかもしれないピエールが街を眺めているシーンなので、監督もきっと普段からただ面白くて街や人を観察しているのではなくて、そこから様々なインスピレーションを受けたり、人が生きていること、死ぬことについても考えながら街を観ているのかと思うと、なんだか切なさと尊敬の気持ちも生まれました。(ちょっと大袈裟だけど)

それにこの映画は恋愛映画でもあります。振り返るとクラッピシュ映画は意外と恋愛に重きを置いているものが多くあります。前作の「ロシアン・ドールズ」も今回の「PARIS」も恋愛ってものに対する勇気をもらった気がします。「PARIS」の裏テーマはいくつになったって恋愛はできる!なんじゃないかって思うほどでした。ピエールの姉役、ジュリエット・ビノシュはやっぱり魅力的!髪の毛なんてボサボサなんだけどどこか色っぽくて、大人の恋が似合います。(逆に大学教授役のファブリス・ルキーニは恋愛が似合わなすぎて気持ち悪かったです。でもそこが良かった。)
ロマン・デュリスとの関係も素敵で、兄妹がいない私にとってはすごくうらやましいものでした。ロマンの坊主はゲイにしか見えなかったけど、ダンスがかっこ良かったです。それにジュリエット・ビノシュの子供がロマンに「サンタクロースはいないの?」と聞くシーンがかわいすぎて、こんなお兄さんがいたらな…と妄想、やっぱりロマンは最高です。

ところどころすごく悲しくなって辛くなるシーンもあったけど、やっぱりクラピッシュ監督の映画はどこかポジティブなにおいがするので、見終わったときはあたたかい気持ちでした。
そういえば、監督自身がほんの少し本編に出ていたのを見つけたときにはニヤリとしました。観る方はぜひ探してみて下さい!

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by pop-cult | 2009-01-10 12:19 | 外国の映画
『200本のたばこ』は、大晦日の夜のバタバタを描いたかなり笑える映画です。私は結局今年も家族と地味に大晦日を過ごす予定だけど、大晦日って、この映画みたいな「何かが起きるのでは!?」的なことを期待してしまう日だと思うんですよね。なぜか特別な1日。

「大晦日を誰とどう過ごすか」をみんな必死にもがいて、なんとか最高の年明けにしようするんです。だけどなぜかどんどん良くない方に向かっていっちゃうような、なんともブラックな笑いを誘うストーリーなんです。
「マグノリア」とか「ラブ・アクチュアリー」みたいに、それぞれのストーリーが少しづつ進んでいって、最後に意外な所が繋がります。って、よくある展開に感じるけど、最初にこの映画をみたときは新鮮でした。何回も観てる映画だけど、結局今年も観ちゃいました。

どのストーリーも登場人物がみんな何か抱えてるというか、小さな悩みがあったりして、大晦日の夜だというのに一緒にいる相手にその気持ちをぶちまけたりして、もうぐちゃぐちゃ。全員やけにキャラが濃い!濃いキャラ同士で絡むから最強。とにかく会話が面白い!会話が中心の映画って好きなんです。普段から電車とかで人が会話してるのを聞くの好きだし。特に話している人たちが親しい仲であればあるほど面白いんですよね。遠慮なく言い合ってたり、公共の場なのにやけに深い話してたり、くだらない話をいつまでもしてたり(まぁぎこちない二人の会話ってものもなかなか面白いんだけど)

最後に意外な所が繋がるって映画は「この人たち知り合いだったんだー」程度のものは多いけど『200本のたばこ』みたく、ここまでめちゃくちゃで笑えるオチってないです!やっぱり終わり方が良くないと映画は!大晦日マジックでかなりたくさんのカップルが出来上がる所を見ていると、現実はこんなに簡単に恋ってできないものだけど、人間って馬鹿みたいに単純で楽しいな〜って気持ちになります。やっぱり人は楽しい。


大掃除もまだしてないし、今日も仕事だったし、あまり年が明けるって実感がなかった大晦日1日前でした。でも仕事の帰りにいつもの「お疲れ様です」って挨拶に「よいお年を」を加えてくれる人が何人かいて、年末気分を盛り上げてくれました。渋谷はいつもよりは人が少なく感じたけど、ハチ公口でフリーハグカードを持っている人数が増えてて、みんなきっと休みになったんだなぁ〜としみじみ感じました。(一人じゃなかったらあの笑顔につられてうっかりハグしてたかも、年末は人を惑わせるのか?)そーいやPARCOには早々と謹賀新年って紙が張られてました。やっぱり今年もなんとなくそわそわと、わくわくとしちゃいます、大晦日。

結局、終わらない大掃除をして、ソバっていうか天ぷら食べて、家族で「辛い…」とか呟きながら紅白見ちゃうんだろうな〜って分かってるんだけどね。

でもやっぱりいつか「200本のたばこ」みたいな大晦日を過ごしたいです!永遠の憧れ。こんなふうに本当に過ごす人もいるのかなーと想像するだけでもちょっと楽しい。
とにかくそんな気持ちになる映画なのでした。読んでくれた人、友達も知らない人もみんなよいお年を!!!

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by pop-cult | 2007-12-31 02:00 | 外国の映画